どれだけ仕事を楽しくできるかは、ほとんどの人が何をするのかが重要だと思っています。
たしかに何をするのかも大切な要素になります。
しかし「何をするのか」は二の次で、実はさらに重要なことがあります。
それが「誰とするか」です。
実際は「何をするか」より「誰とするか」のほうが、仕事を楽しくするうえでは重要です。
好きな仕事でも、嫌いな人と一緒なら、好きな仕事も面白くなくなります。
しかし、逆に、好きでもない仕事でも、好きな人と一緒に仕事をするなら、仕事が楽しくなります。
楽しく仕事をするためには、仕事そのものより、誰と一緒にやるのかのほうがよほど重要なことなのです。
この現実に早く気づきましょう。
楽しく仕事をするうえで、最も大きなポイントになることは「誰とするか」です。
私は以前楽しく仕事をしていたときに、たまたま上司の都合により(体調不良)、別の上司に変わってしまったことがありました。
それまでは、ユーモアがあり楽しい上司だったので仲が良かったのですが、代わりに来た上司はとても嫌な性格の人でした。
人の悪口を言ったり、部下の仕事をけなしたりすることしかせず、正直言うと自分とはそりが合わない人でした。
そうすると、仕事が面白くなくなってきたのです。
仕事の内容は変わっていませんが、上司が変わっただけで、仕事に対する面白さややる気までがらりと変わってしまいました。
そんなときに私は、仕事をするとき「何をやるか」より「誰とやるか」のほうが大切であると、しみじみ感じたものです。
それ以来、私は仕事をするときには「誰とやるか」をまずなにより大切にするようになりました。
仕事の内容がつまらないものでも、自分と仲のいい人とやれば、自然と面白くて楽しくなります。
仕事がつまらないと思っているのは、案外仕事そのものが原因なのではなく、人間関係が原因であったりするのです。
人の存在は、それほどまでに人間の心の状態に大きな影響を及ぼしてしまうことなのです。