「安眠の儀式」とは何かというと、これまで紹介した安眠のコツをうまく組み合わせて、一連の儀式を作ることです。
これまでのコツの紹介では、単体で実行することでした。
しかし、組み合わせると、さらに効果は倍増します。
組み合わせは、もちろん自由です。
順番も自由です。
これをやるかやらないかは、かなり大きな差があります。
あなたが好きなようにアレンジして、自分に最適な安眠の儀式を作ってください。
実は、この「安眠の儀式」なるものは、私の母から教えてもらった知恵です。
私の母は、毎日寝る前に「安眠の儀式」を行います。
まず、お風呂はぬるま湯に浸かります。
寝る前には部屋を暗くして、腕や太ももをマッサージしています。
開脚をしたり、前屈をしたりして、ストレッチをします。
母に、なぜマッサージやストレッチを毎日しているのかと尋ねると、こうしたほうが眠りやすくなるから、といいます。
暗い部屋と、マッサージやストレッチで体を柔らかくほぐすことで、副交感神経が優位になり、リラックス効果があるようです。
特にお風呂上りは体が柔らかくなっていますから、ストレッチには最も適した時間帯です。
さらに部屋の明かりを暗くして行うと、なお効果的です。
こういう過程を経て、体の副交感神経が次第に優位となります。
メラトニンが分泌して、自然な眠気がやってきます。
長年、母が見つけ実行し続けている安眠の儀式です。
これは、母の一例です。
ほかにも、アロマを取り入れたり、癒しの音楽をかけたり、足湯に浸かったり、リラックスできる方法はたくさんあります。
自分にとって、最もリラックスできる方法を見つけ、組み合わせてください。
大切なことは「安眠の儀式」を作るということです。
安眠上手な人は、いきなり寝ようとしません。
いきなり寝ようと部屋の電気を暗くしても、体が追いつきません。
安眠の儀式を取り入れ、その儀式を通じて、ゆっくり体を睡眠モードに移行させるのです。