部屋をきれいにするコツは、簡単です。
物、一つ一つに感謝することです。
感謝するのは、人間に対してだけではありません。
部屋の物、一つ一つも、生きていくうえでお世話になっています。
お世話になった服に感謝の気持ちがあると、自然と服をたたんでいます。
お世話になったバスタオルも、感謝があれば、きれいにたたんでいます。
カーペットも、毎日気持ちのいい感触を与えてもらっていることに感謝すれば、ほこりだらけの床にはならないはずです。
実は、部屋をきれいにするコツというのは、何をどうするかの方法より、本人の心の問題なのです。
この本を手にとって見ている時点で、あなたは部屋に対して何らかの気持ちがあります。
「何とか部屋をきれいにしたい」
「きれいになったらかっこいい」
こうした部屋への気持ちがあるからです。
部屋に対して気持ちのある人は、実は、この本を読む前から、すでに部屋がきれいであるはずです。
本当に部屋が汚い人は、こうした本には目を向けません。
部屋に注意を向けるなんて、時間の無駄と思っているからです。
あなたがここまで読んでくれたなら、すでにあなたの部屋はきれいに向かっています。
住んでいるのは、心を持った人間です。
部屋の状態は、住んでいる人の心が正直に表れた仮の姿なのです。