睡眠促進ホルモンであるメラトニンは、夜になると、自然と分泌されるようになります。
そのメラトニンが分泌されるためのきっかけは、2つあり「時間」と「環境」です。
時間については、前項でお話ししたとおりです。
続いて「環境」について説明します。
「環境」というのは、具体的に言えば「周りが暗い」という状態のことです。
人間の脳は本能的に「夜は暗い」ということを知っています。
地球が誕生した46億年前から「夜は暗く、昼は明るい」というサイクルが続いています。
人だけでなく、地球上すべての生物にとっての共通サイクルです。
脳は、周囲が暗くなった状態に気づくと、夜がやってきたと知り、メラトニンの分泌を促します。
昼間、明るいと寝られません。
しかし、昼間でも部屋を真っ暗にすれば、だんだん眠くなります。
それは「部屋が暗い」という環境があるからです。
逆も言えます。
夜なのに、部屋が明るいと寝られません。
部屋の電気を明るくして寝ようとすると、寝にくいですよね。
それは明るいという環境が、メラトニンの分泌を抑えているからです。
さて、この事実に気づけば、夜に眠りやすくなるためのポイントが見えてきます。
単純なことです。
「寝る30分前から部屋を暗くする」ということです。
寝る直前に部屋を暗くするのではなく、できるだけ早い段階から部屋を暗くするのがキーポイントです。
個人差はありますが、30分前から部屋を暗くすれば問題ないでしょう。
もちろんいきなり真っ暗にする必要はなく、薄暗い程度まで明るさを下げればOKです。
だんだん脳は睡眠モードに移行していくので、自然な睡眠に入りやすくなります。
もちろん状況に応じて、20分前や40分前でもかまいません。
私はいつも30分くらい前から、部屋の電気を暗くしています。
暗い中でアロマをたいてリラックスしていると、自然な眠気がやってくるのです。