執筆者:水口貴博

情報を見極める力がつく30の方法

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数字のトリックに、騙されない。

数字のトリックに、騙されない。 | 情報を見極める力がつく30の方法

自分に合った情報は、自分が体験したうえで決めることです。

この結論は、数多くの失敗をした私だからこそ、自信を持って言えます。

私は中学生のころ、通信販売で、人気のスポーツ用具を購入したことがあります。

その通信販売には「10万人もの人が使っています」という宣伝が載っていました。

「えっ。10万人も使っているのか。すごいなあ。これはいいに違いない」

私は利用者の多さに驚き、興奮しました。

「10万人もの人が使っています」という記載があると、自分も買わないと仲間外れであるような気がします。

自分に合うかどうかを確かめもせず「10万人も使っていれば、大丈夫だろう」と軽く考えて、勢いで申し込んでしまったのです。

購入した後、自分には合っていないことがわかりました。

今、そのスポーツ用具は、押し入れの奥でほこりをかぶっています。

失敗に終わった、典型的な話です。

さて、私がお伝えしたいのは「数字のトリック」についてです。

数字とは怖いものです。

よく考えてみましょう。

「10万人」と聞くと「とてもたくさんの人だ」と思います。

しかし、日本の人口が1億人とすれば、10万人は、たったの「0.1パーセント」です。

1パーセントすら、達していないではありませんか。

10万人と聞けば「そんなにたくさん」という感覚になります。

しかし「0.1パーセント」と聞けば「たったこれだけ」という感覚に変わります。

どちらも、数に変わりはありません。

ただ数字の表現方法を変えただけです。

これが数字のトリックです。

世の中に氾濫する数字を、あらゆる角度から見て、真実を見抜くことです。

10万人、100万人とはいえ、全体から見れば、1パーセントにも達していないことがあります。

10万人も使っているから、必ず私にも合うと思うのは、早合点です。

1パーセントしか実績がないのですから、むしろ合わない確率のほうが高いくらいなのです。

情報を見極める力がつく方法(14)
  • 数字のトリックに、気をつける。
行動をした後悔より、行動をしなかった後悔のほうが強い。

情報を見極める力がつく30の方法

  1. 多くの情報に、溺れていませんか。
  2. 目的意識を持てば、情報に流されることはない。
  3. 世の中の大切なことは、人それぞれ。
  4. 五感を通じて得られた情報が、一番頼りになる。
  5. 資本家は、動物的本能を逆手に取って、消費活動を促している。
  6. 「残り続けているもの」に手を出せば、間違いない。
  7. 世界展開しているものには、外れがない。
  8. 落ち着いた心を取り戻すためには、深呼吸をすればいい。
  9. 大切なことは、失敗しないと見えてこない。
  10. 「早すぎる行動」をする人が、その他大勢から抜きんでる。
  11. いい子ちゃんをやめれば、自分らしい生き方ができる。
  12. 人間は「限定」に弱い生き物である。
  13. 「欲しい」と思ったら、3日間、時間を空けて考える。
  14. 数字のトリックに、騙されない。
  15. 行動をした後悔より、行動をしなかった後悔のほうが強い。
  16. 時代の変化は、テレビを見るより、町へ出かけることでわかる。
  17. 褒められたい気持ちを捨てれば、大切なことが見えてくる。
  18. 人付き合いも、過剰になれば、浪費になる。
  19. 本に限っては、値段なんて気にしなくていい。
  20. 変化する時代に対応できる姿勢とは、謙虚である。
  21. 枯れた技術こそ、安定する。
  22. マスメディアに出ている情報は、すでに時代遅れになっている。
  23. ロボットは、暗記が得意。
    人間は、理解が得意。
  24. 本を読むより、行動するほうが、はるかに重要。
  25. 睡眠時間は、記憶の定着と整理整頓の時間。
  26. 賢くなって、できるだけ安く商品を手に入れる。
  27. 本質は、時代が変化しても、変わらない。
  28. 現場で一生懸命仕事をしていれば、お金に騙されることはない。
  29. 不満や愚痴を言って、初めて本当の改善がなされる。
  30. 本質は、丸印ではなく、ペケ印にある。

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