私たちが夢を見る理由は、起きている間にインプットした情報を整理するためといわれています。
夢がいつも支離滅裂な内容になっているのは、情報を整理している過程を見ているからです。
整理整頓中の部屋は一時的に散らかるように、整理整頓中の脳の中も一時的に散らかります。
だから夢の内容は、いつもめちゃくちゃです。
そんな大切な情報整理の時間である睡眠時間を削ると、記憶の定着も悪くなります。
睡眠不足だと、疲れが取れないどころか、記憶力も悪くなります。
睡眠時間が少ない学生は、学力も低くなる結果があります。
勉強ができない人は、成績が悪いからとはいえ、徹夜をして睡眠時間を削って勉強しようとします。
しかし、徹夜をして睡眠時間を削れば削るほど、さらに成績が落ちていきます。
そもそも睡眠時間を削っていることが、悪循環の始まりなのです。
寝ている時間には何もしないから「無駄な時間」と思っています。
睡眠時間は、無駄な時間ではないのです。
睡眠中は、記憶を整理する時間であり、定着させる時間です。
十分に睡眠時間を取る生活スタイルがあって、初めて情報社会と付き合っていくことができるのです。
たくさんの情報があるから、睡眠時間を削ってインプットしていくのではありません。
覚えなければならない情報がたくさんあるからこそ、十分に寝て、頭の中を整理する時間を設けるのです。