プルルル!
ある日、会社の電話が鳴りました。
しかし、誰も出ない。
「まあ、誰かが出てくれるだろう」
みんな、同じようなことを考えて、誰も出ようとしません。
目の前にある仕事が忙しくて、電話対応なんてしていられないと思っているのでしょうか。
それとも電話は新人が取るものだと思っているのでしょうか。
あなたの職場では、こうした状況になっていませんか。
正直なところ、たしかに電話対応は面倒です。
しかも緊張します。
電話対応は社会勉強のためということもあり、入社したばかりの新人がよく対応することになっている会社が多いようです。
私も、入社して最初の仕事が「電話対応」でした。
会社にかかってくるすべての電話を、まず私が取って対応しました。
就業時間の9時前から、会社の電話が鳴り始めます。
営業の電話やお客さまからの電話など、多様な用件で連絡がかかってきます。
お昼時間(12時~13時)にもかかわらず、連絡がくるのは当たり前です。
電話の用件に合わせて対応するのは、新人にとって、たしかに社会勉強になると感じます。
しかし、電話を出るのは新人だけという偏りはよくありません。
電話対応は新人だけの仕事ではありません。
基本的に、電話対応は全員の仕事なのです。
「新人、早く電話取れよ」と人任せにしている会社があります。
しかし、本来は「出られる人が出る」というのが基本姿勢です。
電話をかけるお客さまから考えれば、誰でもいいから早く電話に出てほしいと思っています。
早く電話に出られるほうが、印象もよくなります。
「まあ、誰かが出るだろう」
そう思うのではなく、自分から率先して電話に出る人が、できる社会人なのです。