すべての人間は、みんな、中途半端です。
いえ、人間だけではありません。
動物や植物をはじめ、すべての存在が、中途半端です。
この世に存在する、あらゆる森羅万象は、不思議なことにすべてが中途半端な存在であり、不完全です。
何かと何かを足して合わせて、ようやく完全になることができるようになっています。
これはなぜかというと「愛の勉強をするため」です。
男だけでは、子どもを産めません。
女だけでも、子どもを産めません。
男と女の2人が1つになり、初めて子が生まれるように、作られています。
片方だけでは、中途半端であり、不完全なのです。
それは神様からのメッセージです。
「生きている間に一番大切な勉強は、愛ですよ」という意味です。
学校の先生が生徒の宿題を全部してしまえば、生徒は学べません。
ゆえに先生はわざと生徒に宿題を与えて、学んでもらいます。
同じように神様も、自分が宿題をすべてしてしまえば、生徒は学べません。
あなたに学んでもらおうと、わざと中途半端な状態でこの世に送り込みます。
中途半端なあなたは、愛を勉強するために、わざとそうなっています。
神様からの宿題です。
すべての森羅万象は、自己の愛だけでは、まだ不完全です。
地球は太陽を必要とし、太陽も地球を必要とします。
プラスの磁石はマイナスの磁石を求め、マイナスの磁石はプラスを求めます。
おしべはめしべを求め、めしべはおしべを求めます。
すべての存在が引き付け合うという「万有引力」という力があります。
万有引力とは、愛の法則です。
なぜ万有引力という力がこの世に存在するのかというと、これも愛を勉強するためです。
プラスはマイナスを必要とし、マイナスはプラスを必要とするように、男は女を求め、女も男を求めます。
磁石の持つプラスだけの磁力では中途半端であるように、自分の持つ不完全な愛という磁力を補うために、異性を求めます。
自分の中途半端な愛があるゆえに、もう1つの磁力である、異性を求めようとします。
それがあなたのするべきことです。
勉強であり、課題です。
生まれている間に、一番学ばなければいけないことなのです。
それを学ぶために、生きている間にはいろいろな現象が起こります。
嬉しいこと、楽しいこと、つらいこと、悲しいこと、怖いこと、恐ろしいこと……。
怒り、悲しみ、苦しみ、努力、根性、忍耐……。
すべてを言い換えれば「愛を学ぶため」です。
生きていることそのものが愛の勉強中です。
本当の勉強は、数学や社会、国語や英語でもありません。
それ以上に根本的な真の勉強は「愛」です。
愛を勉強するために、私たちは生まれ、この世に生かされているのです。