人生論

宿命を生かす
30の意味

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宿命ほど、
節約できることはない。

宿命ほど、節約できることはない。 | 宿命を生かす30の意味

私は生まれつきのくせ毛です。

もともと、私の母方のおばあちゃんがくせ毛だったので、その遺伝ではないかと思います。

気になり始めたのは、中学1年生のころからです。

思春期になると、自分の身なりを気にし始めるようになり、このくせ毛が一番の悩みのタネになりました。

「このくせ毛さえなければ……」

私はいつも悩んでいました。

中学2年生のときに、ある先輩からの話で、髪をストレートに伸ばす「ストレートパーマ」なるものがあることを知ります。

飛びつくようにして、試した記憶があります。

くせ毛の人には、まっすぐ伸びた髪の毛は、強い憧れです。

1回のストレートパーマでは、1万円から2万円ほどします。

中学生の私にとって、安いとはいえない値段です。

当時の私は、それくらいのお金を出してでもいいから、自分のくせ毛を何とかしたかった。

とにかくどうしても何とかしたかった。

自分の生まれつきのくせ毛が、本当に嫌でたまらなかった。

パーマをあてると、たしかにピーンとストレートに伸びてしまいます。

 

しかし、新しく生えてくる髪は、やはりまたくせ毛です。

ある程度、髪が伸びては、またストレートパーマをあて、伸びてはさらにまたあてるという繰り返しです。

パーマ代は、かなりの出費になっていました。

私がストレートパーマをあてる前の中学1年生のころです。

家族と一緒に、焼き肉屋で夕ご飯を食べていたときのことです。

ふと、焼き肉屋のおじさんから、意外な言葉を言われたことがあります。

「兄ちゃん、すごいくせ毛やなあ。パーマ代が浮くなあ」

その店員さんは、自分の好き好みでパンチパーマをあてていました。

私の髪の毛とそっくりです。

生まれつきパンチパーマをあてているような私のくせ毛を、本当に羨ましがっていました。

私は、そんなことはおかまいなしに「人の気も知らないでよく言うよ。自分はこれに本当に悩まされているんだ」と思っていました。

「節約どころじゃない。ストレートパーマの出費にお金が消えているんだ」

私は、くせ毛を何度恨んだか分かりません。

それから時は経ち、社会人になります。

すると不思議なことが起こります。

自分のくせ毛が気にならなくなり、20代半ばから、ストレートパーマを自然とあてなくなりました。

不思議と思春期が過ぎると、悩みも気にならなくなるものです。

今では、くせ毛を自分の味として生かそうと思い始めました。

変えようと思っても遺伝ですから変えられず、受け入れるしかありません。

社会人になった今、当時の自分を振り返ります。

「パーマ代が浮くなあ」というあの日の言葉に「たしかにそれもそうだな」と今になって思うようになりました。

思春期というのは、自分のちょっとした欠点が、実際以上に大きく見えてしまうものです。

年を取るごとに、不思議と自分のくせ毛が気にならなくなりました。

社会人になって振り返ると、生まれつきの自分のくせ毛は「むしろ得をしているのではないか」と思うようになりました。

くせ毛の人がストレートに憧れストレートパーマをあてるように、ストレートの人はくせ毛に憧れウエーブパーマをあてたりします。

不思議なものですね。

人間は、自分が手にしていることには目を向けず、手にしていないことに憧れを抱くようです。

そのために、無駄なお金や時間をかけてしまいます。

私は手間もなく、ストレートの髪の人が憧れるパーマを無償で手に入れていると思えば、節約になっていることに気づくのです。

「パーマ代が浮くなあ」という、あの日の言葉は、たしかにそのとおりです。

宿命には、逆らえません。

むしろ、その流れに沿って生きるべきだという、あらかじめ決められた道があります。

その道には逆らわず素直に従ったほうが、お金も時間も節約できることを、今になって知るのでした。

まとめ

宿命を生かす意味 その8
  • 宿命を自分の味に変え、節約する。
花の咲かないタネはないように、才能のない人間もいない。

もくじ
宿命を生かす30の意味
宿命ほど、節約できることはない。 | 宿命を生かす30の意味

  1. 宿命は変えられない。
  2. 宿命は、あなたの原点。
  3. 宿命を受け入れて、自分の持ち味にしよう。
  4. どうしても好きになれない宿命は、反面教師として受け入れる。
  5. 身の回りの現実から、大切な学びを見つける。
  6. そもそもの性格は、受け止め方しだいで変わる。
  7. 変えられないということは、安定しているということ。
  8. 宿命ほど、節約できることはない。
  9. 花の咲かないタネはないように、才能のない人間もいない。
  10. 自分の性格は、恵まれた才能の1つである。
  11. 「変えよう」という発想から「ありのままを生かそう」という発想へ。
  12. アンバランスこそ、自然の形。
  13. 宿命は、奪われることのない財産である。
  14. なぜ人として生まれたのかは、誰にも分からない。
  15. 宿命は、あなたの生き方を教える道しるべ。
  16. 傷のついている宿命ほど、輝いている。
  17. 傷のない宿命は、傷をつけるために行動しよう。
  18. 不自由さを持っている人ほど、幸せに気づくセンサーが敏感になっている。
  19. 自分を褒めると、両親を褒めたことになる。
    両親を褒めるためには、自分を褒めよう。
  20. 「できないこと」は、世の中にはあり得ない。
  21. DNAの遺伝による宿命がある。
  22. 「どれだけ長く生きたか」ではなく「どれだけ濃く生きたか」が大切。
  23. 神様はあなたに「中途半端さ」という宿題を与えた。
  24. 愛を勉強するために、私たちは中途半端として生まれてきた。
  25. 本当の手本とは、親子関係がうまくいっている人のことをいう。
  26. 傾いている振り子ほど、パワーが生まれる。
  27. 電車の乗り間違いをしていませんか。
  28. 余裕がなくなったときには、ひとまず足を止めてみよう。
  29. 思いもよらない成り行きを、大切にしよう。
  30. 「なぜ死ぬのか」という質問はナンセンス。
    借りたものは返すのが当たり前。

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