学生時代には、文章をわかりやすくするために5W1Hを習いましたよね。
5W1Hとは、何かをきちんと覚えていますか。
もう一度思い出すために、以下に挙げます。
これらは、わかりやすい文章を書くときには必要となる5大要素です。
5大要素がはっきりしている文章は、読みやすく理解しやすい。
しかし、文章だけではありません。
普段の会話においても、この5大要素はなくてはならないポイントです。
ときどき5W1Hが抜け落ちた話をする人がいます。
「俺だけど。そういえば、あれはどうなった?」
こんな一言からいきなり話しかけてくる人がいて驚きます。
オレオレ詐欺と間違えてしまいそうです。
俺と言われても、誰かわかりません。
「あれはどうなった」と言われても、何でしょうか。
口にする本人は十分にわかっていることでも、聞く人にはわからないことが多い。
場合によっては、誤解を招く恐れさえあります。
5W1Hを省略した会話は、危険です。
こういう話し方をするから、すれ違いが生じたり、誤解を招いたり、つまらないことで揉めることになるのです。
こういうことをいう人に限って「あのとき、言っただろ!」と偉そうなことを言い始めます。
5W1Hを省略したから、相互に認識のずれが生じてしまうのです。
言葉は省略しないことです。
伝えるのが面倒だと思うときほど、省略をしない話し方にすればいい。
たしかに少し時間はかかることでしょう。
しかし、結果として相手にしっかり伝わるため、長期で見て時間節約になるのです。