話し方は、人の印象を大きく変えます。
きれいな日本語を使った言葉は、しっかりした印象を受けます。
「どうもありがとうございます」
「いつもお世話になっています」
「今後ともよろしくお願いいたします」
教養と品格がある印象を受け、育ちのよさを感じます。
こうした人には信用されやすく、仕事や人間関係もうまくいきそうです。
その一方で、乱暴でがさつな言葉もあります。
「まじ!」
「っていうか」
「~みたいな」
「知らねえよー」
「まじ、やばい」
聞く人の印象は「軽い人」となり、信用できない人に映るばかりか、知的レベルの低さまでうかがえます。
成績も過去も行いも、見たわけではありません。
しかし、話し方だけで「きっとあまり勉強してこなかった人なんだろうな」「何だか信用できないな」と感じます。
これほど悪い印象に映ってしまう現実があるのです。
こうした軽い人にうっかり自分の秘密を打ち明けたら、すぐ他人に話してしまいそうです。
当然、自分の悩みを打ち明ける人になるわけでもなく、大切な話をする相手でもありません。
仕事関係も友人関係も、うまくいきそうにありません。
「人間関係に悩んでいます。周りの友人が私をばかにします。まじ、何とかしたいんだけど」
荒っぽい話し方で、相談をされたことがあります。
「こんな軽い話し方だから侮辱されるんだよ」と即座に思いました。
軽い話し方をしているから、接するほうも軽く見てしまうのです。
軽く考え、軽く接して、大切にされません。
「よい印象を持ってもらいたい!」というなら、話し方は重要です。
人間関係を大切にしたい人も同じです。
話し方1つで、あなたの品位が決まり、人間関係が決まり、印象までが変わってしまいます。
品位のある言葉を身につけましょう。
話し方を磨きましょう。
まず心がけることは「学生言葉」をやめることです。
学生が使うから学生言葉ではありません。
場をわきまえず、世間を知らず、マナーも知らない人が使う言葉のことを「学生言葉」というのです。
あなたが今、学生でも、マナーを知っている人なら、学生言葉を早くに卒業することです。
いずれ社会に出てからは、学生言葉は通用しなくなります。
学生言葉を卒業する時期は、早ければ早いほどいいのです。