明るい表情は、明るいことを考えているときに自然とそうなってしまうものです。
好きな人のことを考えていたり、好きな趣味を楽しんでいたりすると、にこやかな表情に変わります。
明るい人は、いつも暗いことでも明るく考え直しているから、明るくなっているのです。
私が中学生だったころ、同級生に、とてもかわいい女の子がいました。
彼女はなにより、いつも明るかった。
明るいがゆえに、男の子からとても人気がありました。
学年で、最もモテた女の子でした。
ある日、彼女に気になる質問をしてみたことがあります。
今でも忘れない、中学2年の放課後のことです。
「なぜいつもそんなに明るいのか」と、思い切って聞いてみたことがありました。
「暗くなっても、いいことないからね。暗くなったら、もっと嫌なことが増えそうだしね。だからわざと明るく振る舞っている」
なんと、彼女は意識的に明るく振る舞っているというのです。
彼女の明るい表情は、明るく考えていることで、出てきた表情でした。
たしかに嫌なことが1つもない人はいません。
つらいとき、苦しいときは、誰にでもあることです。
しかし、暗い表情になったからとはいえ、いいことがやってくるわけではありません。
暗い表情をしていると、暗い出来事がもっと引き寄せられてきます。
明るいことを考え、明るい表情になり、暗い出来事を寄せ付けないようにするのです。
明るい表情は、お守りの役目を果たします。
暗い出来事を取り払ってしまい、明るい出来事をさらに引き寄せる力を持ちます。
彼女が明るい表情によって男の子からモテたように、明るい表情は「いいこと」をたくさん引き寄せてくれる磁石の力を持つのです。