執筆者:水口貴博

生活を豊かにする30のマナー

19

「実は私も、こういう経験がある」

「実は私も、こういう経験がある」 | 生活を豊かにする30のマナー

私は仕事をするうえで、わかりやすい説明をする先輩に出会ったことがあります。

マツダさんという私より10歳近く年上の先輩です。

先輩は、いつも自分の体験を交えて話をしてくれます。

「ミナクチ君。実は俺も以前に同じことで失敗をしたことがあるよ」

「自分が失敗したときは、ちょうどお客さんの前だったから大変だったよ」

マツダさんの話は、いつも面白かった。

自分が実際にした経験を話してくれているからです。

経験したこともないきれい事より、汚くてもいいから自分が経験した話のほうが、より具体的でわかりやすく、印象にも残ります。

人に物事を教えるときには「実は私も、こういう経験がある」という内容を会話の中に盛り込むことです。

「実は私も、こういう経験がある」という話をすれば、自分の体験を交えて話をしなければならなくなります。

必ず話が具体的になり、面白くなるということなのです。

人に何かを教えるときに、単に話をするだけでは、工夫がありません。

たいていのことは、すでに頭ではわかっているから意外に印象に残らないものです。

「車を運転するときには歩行者に気をつけよう」とはいえ、誰もがすでに頭ではわかっているので、印象に残りません。

「歩行者に気をつけていなかったばかりに、ぶつかりそうになったことがある」と自分の体験を交えた話は、具体的でわかりやすい。

「実は私も、こういう経験がある」という言葉は、相手にわかりやすく印象に残る話をするためのポイントなのです。

生活を豊かにするマナー(19)
  • 「実は私も、こういう経験がある」を、口癖にする。
他人に言いたい言葉は、まず自分に言い聞かせよう。

生活を豊かにする30のマナー

  1. マナーは、自分のため、相手のため、文化を楽しむためにある。
  2. 洗面台を濡らしたままで、トイレから出ない。
  3. 偉そうな人は、エレベーターのボタンを押さない。
  4. 平気で人の服の上に、座らないよう気をつけよう。
  5. 足を組むとだらけてしまう。
    食事中の足組みはしない。
  6. 年齢を聞くと、せっかくの出会いが台無しになる。
  7. 靴下は、穴が開いてからでは遅い。
    あく前に、取り換えること。
  8. 腕組みをやめるだけで、あなたの印象がよくなる。
  9. 両腕を広げて話をしている姿は「肯定」「受け入れ」のサイン。
  10. 名残惜しさは、振り返ることで表現できる。
  11. 靴下が下がっている人は、品も下がる。
  12. 後ろにも注意できる人は、素晴らしい。
  13. ガムを噛むときは、くちゃくちゃではなく、もぐもぐ。
  14. ズボンのポケット、はみ出ているとかっこ悪い。
  15. あなたの口元「へ」の字になっていませんか。
  16. 騒ぎやすくなる団体のときは、声の大きさに注意。
  17. 挨拶は、テンションを上げるための準備体操。
  18. 「要するに」ではなく「たとえば」を使って、話をしよう。
  19. 「実は私も、こういう経験がある」
  20. 他人に言いたい言葉は、まず自分に言い聞かせよう。
  21. 相手の荷物から先に運ぼう。
  22. 食事中は、お手洗いにいかない。
  23. 食事の取り分けをしない人は、実は甘えん坊だった。
  24. 相手のために行動することを、難しく考えすぎない。
  25. 明るい表情は、お守りの役目を果たす。
  26. 長話をして、できたての料理を冷まさせていませんか。
  27. ネクタイを緩めて、かっこいいと勘違いしない。
  28. 言葉を曖昧にする癖をやめよう。
  29. 知ったかぶりをやめると、友人が増える。
  30. 逆から見る習慣は、あなたに大きな恩恵をもたらす。

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