私の家庭では、食事マナーにうるさく、よく父には叱られていたものです。
特によく叱られた言葉といえば、次の言葉です。
「食事中、トイレにいくな!」
小さなころは、食事中のお手洗いに我慢できず、席を離れるたびに父からよく叱られていました。
私の家庭では、食事中にお手洗いのために席を離れることは、マナー違反になっています。
単純に不潔という理由だけではありません。
1人が席を離れることで、せっかくの食事の雰囲気が壊れてしまうからです。
家族で盛り上がった会話も、誰か1人が席を立つと、お開きの雰囲気が流れ始めます。
みんなが一緒に楽しむ食事の場では、なおさら食事中のお手洗いは厳禁となります。
厳しかったマナーのおかげで、私はいつも食事が始まる前に、お手洗いに行く習慣ができてしまいました。
厳しいなかで得た、自分としては気に入っている習慣です。