大変ささいなマナーですが、知らず知らずに人間関係に影響を及ぼしてしまうことの1つとして、ご紹介します。
もしかしたら、これを直せば、あなたの人間関係は向上するきっかけになるかもしれません。
それが「腕組みをしない」というマナーです。
「え? 腕組みだって?」
そう思われることでしょうが、ちょっと話を聞いていただきたい。
腕組みは深く考えているときや、慣れていない人の前で話すときに、いつの間にかしてしまう自然なしぐさです。
自然なしぐさだからこそ、要チェックです。
腕組みをしている姿は、心理学的にいえば「注意」「警戒」「拒否」のサインです。
相手に対して不信感を抱いているときに、自分の中に受け入れたくないと自分で自分をかばいます。
それが「腕組み」という、自分で自分を抱きしめ、守るような姿として表れます。
難しく考えているときに腕組みをしてしまうことは「今、私は集中しています。話しかけないでください」という意味です。
腕組みをして難しい顔をしている人には、話しかけづらいですよね。
腕組みをしていると、自然と話しかけにくく、人を寄せ付けない雰囲気を作ってしまいます。
だから友人ができにくく、出会った人ともなかなか打ち解けにくくなります。
私が昔、出会った人に、いつも腕組みをしている男性がいました。
話をするときには、いつも腕組みです。
その姿が何だか偉そうに見えてしまい、なかなか親しくなることができませんでした。
警戒している姿に見え、私を突き放そうとする姿にも見え、なんとなく近づきにくいのです。
彼を見て「私は腕組みをしないように気をつけよう」と思ったものです。
大変ささいなことではありますが、とはいえ「注意」「警戒」「拒否」の雰囲気が出てしまうことは、たしかです。
腕組みをしていると、雰囲気が硬くなってしまうのです。