「あなたは成功したいですか、失敗したいですか」
こう聞けば、ほとんどの人が「成功をしたい」と答えるでしょう。
「成功はしたいが、失敗はしたくない」と考えるのは、多くの人の本音であり、人の自然な傾向です。
成功にはポジティブな響きがあり、失敗にはネガティブな響きがあります。
ここに大切なポイントが隠れています。
成功するだけでは、視野は広がりません。
成功は、うまくいっている状態です。
「問題なし」「これでいい」と考えるため、疑問に思ったり立ち止まって考えたりすることがありません。
成功を繰り返すばかりでは改善点に気づくチャンスを得るのは難しい。
反省することがないため、なかなか視野が広がらないのです。
視野を広げるには、失敗が必要です。
「トライ&エラー」という言葉があるように、実行と失敗を繰り返していくことが大切です。
人は失敗すると、謙虚な気持ちになります。
失敗をするから考え、反省します。
疑問に思ったり立ち止まって考えたりするようになる。
「何とかしなければいけない」「原因は何だろう」と、さまざまなことに考えが及ぶようになる。
悔しい気持ちがあれば、なおさらです。
気づきや学びが得られ、結果として視野の広がりに貢献するのです。
視野を広げるためには、どんどん失敗していきましょう。
失敗ほど、視野を広げる良い機会はありません。
視野を広げたいなら、成功より失敗のほうが大切です。
積極的に失敗をしに行くくらいでちょうどいいのです。
どんどん失敗することで、見えること・わかることがあります。
失敗は、成功の母だけではありません。
失敗は、視野を広げる母でもあるのです。