視野を広げるためには「逆に考える思考」が有効です。
普通の考えでうまくいかないときは、逆に考えてみると、ぱっと視界が開けることがあります。
いわゆる「押してダメなら、引いてみろ」です。
反対の視点から捉えることで見え方が変わり、思いもよらないアイデアが浮かぶことがあるのです。
たとえば、仕事を早く終わらせる方法を考える場面があるとします。
仕事のスピードを上げるとはいえ、なかなか難しく、限界もあるでしょう。
なかなかアイデアが思い浮かばければ、視点を変えて「どうすれば仕事を減らせるか」という逆の発想をしてみます。
昔からの慣例や慣習で何となく行われている仕事があれば、やめたり減らしたりできないか検討してみます。
上司に掛け合ってみれば、意外とすんなりOKが出るかもしれません。
仕事そのものをなくしてしまえば、結果として仕事のスピードアップにつながります。
自分に短所があって悩んでいる人がいるとします。
改善したくても、なかなか難しいことがあるでしょう。
どうしても短所をなくことができなければ、視点を変えて「短所を生かす」と考えてみます。
短所は、生かし方を工夫することで、長所に化ける可能性を秘めています。
短所を「なくす」から「生かす」という逆の発想をしてみると、思わぬ突破口を見いだせるに違いありません。
成功をしたい人がいるとします。
成功する方法で考えるのではなく、失敗しない方法で考えます。
成功パターンは人それぞれあって数多くありますが、失敗パターンは数が限られます。
「見栄を張る」「人を大切にしない」「スピードが遅い」「何でも1人で抱え込む」「礼儀作法が身についていない」などなど。
失敗しない方法を考えれば、思いもよらない発想が得られるでしょう。
逆に考える思考を持つことは、見る方向が逆になることです。
ぐっと視野が広がるため、素晴らしいアイデアが思いつきやすくなるのです。