あなたのご両親は、あなたが生まれてきたとき、さぞ誕生を喜んだことでしょう。
「早く会いたかったよ!」
「無事に生まれてきてよかった!」
ご両親は生まれたばかりのあなたを優しく抱きかかえ、笑顔の表情を浮かべました。
お母さんは10カ月間の長い妊娠期間を経て、命がけの出産をしました。
お父さんも生まれたばかりのあなたを大喜び、出産という大仕事を終えた妻をねぎらったことでしょう。
祖父や祖母もあなたの誕生を祝福し、さっそく子ども用品を買いに行ったことでしょう。
出産に立ち会った病院の方々も「無事に生まれてよかった!」と喜んでいたに違いありません。
あなたは多くの人から歓迎と祝福を受けて誕生してきました。
ところが肝心のあなたはどうでしょうか。
何の苦労も努力もなく、この世に生まれてくることができました。
「気づけばこの世にいる」という状態です。
ゼロから誕生した実感がないためでしょうか。
自分の誕生を喜ぶことは、意外と少ないのではないでしょうか。
あなたもいま一度、自分の誕生を喜んでください。
「生まれてくることができた!」と。
「いつの間にか生まれた」「気づけばこの世にいる」という感覚かもしれませんが、これは紛れもない奇跡です。
人生で最も素晴らしいことであり、これほど幸せなことはありません。
人生で最も素晴らしいことが、生まれた瞬間に起こっています。
すでに生まれてから数十年たっているかもしれませんが、遅すぎることはありません。
自分の誕生を喜んでください。
誕生日を迎えるたびに、これまで無事に生きてこられたことはもちろん、自分の誕生についても喜んでください。
一度だけなく、何度でも喜んでいいのです。
生まれてきたことに感謝しましょう。
「命」という素晴らしい宝を授かったことに感謝しましょう。
自分の誕生を喜ぶことは、生きている実感をもたらします。
あなたの両親は、あなたの誕生を喜びました。
だからあなたも、自分の誕生を喜びましょう。
自分の誕生を喜ぶことは、人生を大切に生きることになるのです。