現生人類の直接の先祖であるホモサピエンスは、およそ20万年前、アフリカの地で誕生しました。
6万年前、生まれ故郷のアフリカを離れることになります。
グレートジャーニーを経て世界に広がっていき、地球各地を覆うことになり、それが現在の私たちにつながっています。
人は、食物連鎖の頂点に立つ存在です。
誕生したばかりの初期ホモサピエンスの平均寿命は、20歳~30歳といわれています。
乳幼児の死亡率が高く、野生動物に襲われて命を奪われるケースもよくあることでした。
もちろん薬らしい薬もなく、医療も存在していません。
その後人類は、狩猟採集から農耕牧畜へと移行していき、食糧事情が安定するにつれて平均寿命も少しずつ延びていきます。
さらには医療の発達も加わって、ますます平均寿命が延びています。
戦時中は一時的に平均寿命が下がることもありましたが、基本的に平均寿命は時代と共に右肩上がりです。
現在では男性も女性も平均寿命が80代となっていて、90代に到達するのは時間の問題です。
ゆくゆくは平均寿命が100歳を超える日も、現実味を帯びる話になってきています。
なんという医療の進歩なのでしょう。
平均寿命が20歳~30歳だった時代から見ると、2倍も3倍も長生きしていることになります。
30歳を超えたら、追加寿命の始まりです。
与えられた時間を生きていると思ってください。
いい意味で「余分な時間」「余分な人生」です。
以前は生きることができなかった寿命を生きることができています。
長く生きられることは素晴らしいことです。
それだけ多くの時間を獲得することになり、多くの可能性を実現できます。
長く生きられることは、生きているうちにできることが増えるということです。
学ぶことも食べることも遊ぶこともすべて、生きている時間が長ければ、楽しめるチャンスが増えます。
寿命に余裕があれば、いろいろなことができます。
長寿時代に感謝して、長い人生を楽しんでいきましょう。
どこまで寿命を延ばしていけるかはあなた次第ですが、少なくとも努力次第で伸ばせる余地があるのは間違いありません。
食料や医療に感謝するのはもちろんのこと、天から授かった寿命を大切に使っていきましょう。
30歳を過ぎたら、追加寿命の始まりです。
人生のボーナスタイムという自覚を持ちつつ、素晴らしい追加寿命を謳歌しましょう。