落ち込んだとき、あなたを元気づけるものは何か。
母子手帳です。
落ち込んだときは、母子手帳を読んでみてください。
母子手帳とは、妊娠の届け出をした女性に地方自治体が交付する手帳です。
「母子手帳?」と思われるかもしれませんが、親に聞けば必ず持っています。
押し入れの奥や鍵のかかった引き出しに保管されているでしょう。
古さが目立ってぼろぼろになっているかもしれませんが、ぜひ中を開いて読んでみてください。
母子手帳には、あなたの成長記録が親の手書きで細かく記載されています。
あなたが生まれる前から記録が始まっているでしょう。
そしてあなたの出産状態は、特に細かく書かれているはずです。
わが子に向けた親の一言にも注目です。
どんな子で育ってほしいか、親の希望や期待の一言が添えられているに違いありません。
身長・体重が定期的に記録されていて、少しずつ大きく育っていることがわかるでしょう。
予防接種、歯の状態、健康診断など、さまざまな記録を確認できるはずです。
いろいろな項目がびっしり書き込まれていて読み応えがあるでしょう。
予備欄にはちょっとした一言が書かれているかもしれません。
忘れてならないのは、母子手帳のページ側面です。
母子手帳のページ側面には、茶色の汚れが目立っているでしょう。
それは手垢です。
親が何度もめくった証拠です。
記録するたびにページを開き、ことあるごとに母子手帳を手に取りました。
そうした書き込みを眺めながら、親の愛を実感するのです。
「細かい記録されていてすごい!」
「私が生まれる前からこんなに準備されていたのか!」
「私はこんなに大事に育てられていたんだね!」
記録の一つ一つは、あなたの成長記録です。
母子手帳を見れば、どれだけ親に愛されているか、字面からひしひし伝わってきて再確認ができます。
あらためて親の愛を実感できます。
それぞれの記録を見ているうちに、だんだん目頭が熱くなり、うるうる涙ぐんでしまうでしょう。
今まで捨てることなく、母子手帳を大切に保管してくれている親にも感謝しましょう。
母子手帳は単なる記録ではありません。
大切な読みものです。
元気をくれる本です。
親からの愛がいっぱい詰まった本であり、親からの愛を再認識できる本です。
母子手帳ほど、大切な本はないのです。