漫画家は、短命になりやすい職業といわれています。
手塚治虫、石ノ森章太郎、藤子・F・不二雄など、平均寿命を大きく下回って亡くなった漫画家がいます。
若くして亡くなった漫画家の話もあるのですから驚かずにはいられません。
漫画家は、運動不足・長時間労働・睡眠不足などのストレスの悪条件が重なる上、慢性的に続きやすい傾向があります。
しかも売れれば売れるほどストレスも大きくなります。
締め切りに終われる毎日が続いて、常に厳しいタイムプレッシャーもかかります。
特に売れっ子の人気漫画家となると、複数の連載を抱えることになり、さらにハードワークとなります。
運動不足・長時間労働・睡眠不足がますますエスカレートして、命を削るような状況に陥りがちです。
こうしたことから、漫画家の寿命は、他の職業と比べて平均寿命を下回る傾向があるのです。
漫画を読むことがあれば「1ページの重み」に気づいてください。
漫画家が、命を削りながら描いた1ページです。
一瞬で読み終わる1ページかもしれませんが、命を削りながら描いた1ページに違いありません。
漫画家が作品を生み出すことは、自分の命を削ることに相当します。
命を削りながら描いているところを想像してみてください。
命を削って描いた1ページとわかれば、作品を見る目が変わります。
漫画を読むときは、感謝しながら作品に触れたい。
「読む」というより「読ませていただきます」という姿勢になることが大切です。
すでに逝去された漫画家の作品であれば、読む前に手を合わせてからページを開くのも良いでしょう。
命を削りながら生み出した作品に感謝してしすぎることはありません。
ページをめくるごとに「ありがたい」と感謝したい。
命を削りながら生み出した作品ですから、私たちも、それだけの覚悟と感謝を持って読ませていただきましょう。
1ページ1ページが、命の片鱗なのです。