人から謝罪の言葉を受けることがあります。
「謝る側」ではなく「謝られる側」になることがあるでしょう。
相手が謝罪の言葉を述べているとき、途中で遮って返事をする人がいます。
「このたびはご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。私の不手際が……」
相手が話している途中で、ぴしゃりと遮る人がいます。
「はいはい、もうわかりましたから。いいです、いいです。気にしないでください」
すぐ許しているので一見よさそうに思えるかもしれませんが、あまり気持ちのいいコミュニケーションではありません。
相手は勇気を出して謝罪しています。
相手なりに時間をかけて考えてきた言葉かもしれません。
すぐ許してもらえるのはいいのですが、謝罪の言葉が途中で遮られると、相手はすっきりしない気持ちになるでしょう。
「許してもらえたけど、本当にこれでいいのかな。実はまだ怒っているのではないか?」
どことなく違和感を覚え、気持ちよく納得ができないでしょう。
謝罪の言葉も、最後まで聞いてほしいと思うもの。
きちんと許してもらえた感覚が曖昧になり、もやもやしたものが残ってしまうのです。
相手からの謝罪の言葉は、きちんと最後まで聞くことです。
長々謝罪されると、うっとうしく感じて途中で言葉を遮りたくなるかもしれませんが、きちんと最後まで話を聞きます。
相手が話し終えてから「大丈夫ですよ。気にしないでください」と許しの返事をします。
相手の謝罪を聞き終わってから返事をしたほうが、丁寧な印象を与えます。
相手は「きちんと許してもらえた」と納得ができ、すっきりした気持ちになるのでしょう。
コミュニケーションでは相手の話を最後まで聞くのがマナーですが、これは謝罪をされる場面でも同じです。
謝罪されるときも、相手の話を最後まで聞くのがマナーなのです。