本を読むときは、手を合わせてからページを開きましょう。
本の種類は関係ありません。
小説、ビジネス書、実用書でも、まず手を合わせます。
漫画や雑誌も、手を合わせて読み始めたい。
字数が多い本はもちろんですが、少ない本であっても手を合わせたい。
まだどんな内容かわかっていなくてもいいのです。
アタリかハズレかわからなくてもいいのです。
どんな本も「血と汗の結晶」だからです。
「本は知の宝庫」であるのは周知の事実ですが、その限りではありません。
1冊の本ができるまでには、どんな本でも膨大な時間と苦労がかかっています。
本には著者の魂が宿っています。
数カ月がかかるのは普通のことで、1年以上かかることも珍しくありません。
本によっては数年かかるケースもあります。
著者が医者や経営者であれば、本業の傍らで執筆を行っていたことでしょう。
著者が既婚者であれば、家族との時間を減らしながら執筆したことでしょう。
休日を使ったり友人からの誘いを断ったりなどして、時間を捻出したはずです。
少なからず本業や私生活を削りながら書いていたのは間違いありません。
だから本を読むときは、まず手を合わせるのです。
著者に対する敬意と感謝です。
「本を書いてくださりありがとうございます。これから読ませていただきます」
経緯と感謝の気持ちを持てば、気持ちよく読書をスタートできます。
手を合わせたからといって何か得られるわけではありませんが、敬意と感謝の気持ちは必要です。
本がハズレということもありますが、それは本が悪いのではなく、自分に合わなかっただけのことです。
少なくとも膨大な時間と苦労がかかっているのは間違いありません。
どんな本にも素晴らしい力があります。
ある1冊との出会いで、人生が変わることがあります。
あなたが読もうとしている本は、運命を変える1冊かもしれません。
手を合わせてから読み始めれば、読書のスタートが素晴らしくなります。
読書をするときの儀式です。