尊敬する人と会うとき、心がけたい態度があります。
「弟子入りの気分になること」です。
実際に師弟関係を結ぶわけではありません。
もちろんチャンスがあれば本当に師弟関係を結ぶのもいいですが、大切なのは「弟子になった態度で接する」ということです。
弟子入りの気分になることで、自然と腰が低くなり、謙虚な気持ちが強くなります。
「学ばせていただく」という気持ちになることで、吸収力が高まります。
尊敬するから学べる点は山ほどあるでしょう。
「言葉遣い」「振る舞い方」「話術」「仕事術」を学んでいきましょう。
さらには「美学」「哲学」「価値観」「人生観」「生き方」「人間性」についても学んでいきたい。
弟子になった気分で、すべて吸収するつもりで接していきましょう。
その人のことを「師匠」と呼べば、ますます実感が湧くでしょう。
学校では先生が自動的に決まりますが、師匠は自分で決めることができます。
尊敬する人と普通に会うのもいいですが、弟子入りの気分になったほうが、もっと良好な関係が結べます。
師匠の言うことは素直に聞き入れましょう。
師匠の言うことが納得できなくても、むやみに反論しないことです。
「納得できないのはできません」と言い返せば、師匠はむっとするでしょう。
意味が理解できなくても、いったん飲み込むことが大切です。
抵抗を感じることがあっても「師匠から学ぼう」と思えば、素直な気持ちが強くなり、すんなり吸収していけるはずです。
師匠の言うことを聞いているうちに、だんだん意味がわかってきます。
師匠から好かれる弟子になりましょう。
目指すは、一番弟子です。
尊敬する人を「師匠」と呼べば、少々理不尽なことがあっても、いらいらしなくて済みます。
素直に「申し訳ございませんでした」と謝れます。
そうすれば、尊敬できる人とも良好な関係が結べます。
相手にとっても「尊敬されている」とわかれば、気持ちに報いたい心理が働いて、大切なことを惜しみなく教えてくれるでしょう。
崇拝する気持ちが伝われば、相手も心を開いてくれます。
「かわいいやつだ」「教えがいがある」と思われたら、普通の人には教えてくれないことを教えてもらえるでしょう。
師匠から「特別な話」をたくさん聞き出していけるのです。