成功例と失敗例。
「どちらが成功に必要か」と聞かれれば、多くの人が「成功例」と答えるでしょう。
成功したいから、成功例を求めるのは自然です。
成功例には、手段や手順など、参考になる情報がたくさん詰まっています。
実績もあるので信用でき、期待もできます。
「自分にもできそうだ」と思い、勇気をもらえます。
成功例に触発されて、モチベーションを高める効果もあります。
成功への道筋が描けることで、希望の光が見え、未来にわくわくできるでしょう。
少なくとも成功例を真似すれば、自分も成功に近づけるはずです。
完全に同じ状態を再現できなくても、近い状態なら再現が可能でしょう。
できるだけたくさんの成功例を知ろうと、書籍や雑誌をたくさん買いあさり、探し求めている人も多いのではないでしょうか。
しかし、成功例よりもっと大切なことがあります。
失敗例なのです。
「失敗例なんて無駄。役立たない。参考にならない」と思っているなら誤解です。
むしろ成功例より参考になります。
失敗例を学ぶことで「してはいけないこと」が学べます。
自分が過ちを犯す前に、先人が犯した過ちを学ぶことです。
どんな間違いを犯したのか。
何が原因なのか。
どうすればよかったのか。
失敗例を学ぶことは、大変重要です。
失敗例から学べることは、成功例より多い。
失敗例を学べば、同じ失敗を繰り返さずに済みます。
中には「当たり前」と思うこともあるかもしれませんが、重要性を再認識できるので無駄にはなりません。
成功したいなら、優先順位が大切です。
いきなり成功を目指すより、失敗を避けるほうが優先です。
最高を目指すより、最悪を避ける。
成功できなくても、ある程度の結果は出せますが、失敗したら終了です。
取り返しのつかない失敗を犯せば、再起不能になります。
成功できないどころか、不幸に陥ってしまいます。
最悪の場合、人生がダメになる可能性もゼロではありません。
地雷を避けながら前に進むイメージです。
まず絶対踏んではいけないところを確認するのです。
「これはNG」「そこを避ける」「あれにも注意」と危険を避けていけば、ゲームオーバーになることはありません。
ゆっくりではありますが、着実に前進できます。
失敗を避ければ、長く続けることができるので、経験とノウハウが蓄積されます。
結果として、成功に近づいていけるのです。
時間はかかりますが、成功するためには最も確実な方法です。
本気で成功したいなら、必ず失敗例を学びましょう。
成功例は知らなくても成功できますが、失敗例は知っておかないと成功できません。
成功への近道は、成功例よりむしろ失敗例です。
成功例も大切ですが、失敗例はもっと大切なのです。