尊敬される人は、偉そうな態度とは無縁です。
嫌われる人は「年齢や立場が高いなら、偉そうな態度でもいいだろう」という慢心が目立ちます。
「能力が高いのは事実なのだから、自慢してもいいよね」
「激しい競争に勝ち抜いた地位だから、少しは横柄に振る舞ってもよいだろう」
「頑張って身につけたスキルなのだから、偉そうな態度を見せて何が悪い?」
たしかに苦労して得たものが大きければ大きいほど、偉そうにしたい気持ちも出てくるでしょう。
ほかの人より優れているのが事実なら、少しは威張りたい気持ちも出てくるはずです。
ここが落とし穴です。
年齢や立場が高いから、偉そうな発言をしてもいいわけではありません。
レベルの高いスキルを身につけているから、横柄になっていいわけでもありません。
偉そうな態度は、相手を見下しているのと同じ行為。
相手を見下している時点で、尊敬される態度ではありません。
「そんなこともわからないの?」
「これくらい猿でもできるでしょう」
「あなたには難しすぎてできないよね」
偉そうなことを言われると、誰でもむっとするでしょう。
本音だとしても、相手を不快にさせる言葉は不適切です。
偉そうな態度をしているかぎり、どれだけ実力や実績があろうと、周りから嫌なことを言われます。
「偉い人なのかもしれないけど、感じが悪い」
「立派な人かもしれないけど、ああはなりたくないね」
「すごい人かもしれないけど、いい人とは言えないよね」
高い評価はあっても、きちんと正しく評価されなくなります。
たとえ実力や実績は素晴らしくても、慢心して向上の努力をしなくなれば、右下がりしかありません。
その実力や立場を長く保てなくなり、いずれ衰退の道をたどることになるでしょう。
尊敬される人に目立つのは「謙虚」と「低姿勢」です。
どんなときも偉ぶらず、へりくだった態度を心がけます。
いつも腰を低くして、自分を目立たせる行為は避けようとします。
相手が年下であっても、丁寧な態度と言葉遣いを忘れません。
自分より立場の低い人の前でも、へりくだった態度は同じです。
どれだけ自分のスキルが高くても「世の中にはもっとすごい人がいる」と考え、さらに上を目指そうとします。
どれだけ周りから称賛を浴びても、それにおごることなく、腰を低くしています。
謙虚と低姿勢は、人を心地よくさせることはあっても、不快にさせることはありません。
謙虚と低姿勢は、好印象に変わり「いい人だね。すごい人だね」と尊敬されていきます。
尊敬される人は、謙虚と低姿勢が当たり前になっているのです。