「同棲は、しないほうがいい」
「同棲すると、婚期を逃す」
「同棲するくらいなら、今すぐ結婚したほうがいい」
世間では、同棲に反対する声を聞くことがあります。
たしかに同棲は、余分なお金と手間暇がかかります。
2人の収入によっては、同棲が厳しい場合もあるでしょう。
同棲というステップを挟むことで、結婚まで遠回りをすることになります。
「一刻も早く結婚したい」という人には、もどかしいプロセスになるでしょう。
同棲すると、お互いがずるずるした関係になって、かえって婚期が遅れるケースも珍しくありません。
世の中には、同棲をしたせいで破局したケースがいくつもあります。
同棲否定派の言い分としては、一理あるのも事実です。
しかし、それでもやはり、できるだけ結婚前に同棲をしておくのが無難です。
結婚して離婚に至るより、同棲して失敗するほうが、傷は浅くて済むからです。
「結婚前の破局」と「結婚後の破局」は、同じ別れでもインパクトが違います。
恋人関係で別れた場合、戸籍に残りませんが、結婚してから離婚した場合、戸籍に残ります。
「同棲しなくても絶対大丈夫」と思っていても、実際一緒に暮らし始めると、思わぬ違いがあります。
価値観や生活習慣など、一緒に暮らしてみないとわからないことがあります。
パートナーの価値観の理解に苦しむこともあれば、生活習慣の違いにいらいらすることもあるでしょう。
本性を知って失望することも覚悟しなければなりません。
一緒に暮らし始めてから、パートナーの態度が変わることも少なくありません。
今は柔和で優しい人でも、同棲に慣れてくると、乱暴で厳しくなることもあり得ます。
同棲せずに結婚するのは、試着をせずに服を買うようなもの。
「結婚相手としてふさわしいのか」
「本当に結婚してもいいのか」
真実に迫った正解は、実際に同棲してみないとわかりません。
夢や理想に振り回されず、きちんと現実を見ることです。
したがって、事情がある場合を除き、結婚前に一度同棲をしておくのが賢明と言えます。