「結婚前に同棲をしたほうがいいと思いますか」
そう聞けば、多くの場合「したほうがいい」という返事が返ってきます。
もちろん全員ではありませんが、やはり同棲に賛成する意見が大半です。
同棲は、結婚の予行演習。
手間暇のかかるプロセスなのは事実ですが、結婚前の同棲は、結婚の失敗を防ぎやすくする効果があります。
別々に暮らしていたころにはわからなかった価値観や生活習慣などの違いが、同棲をするとわかってきます。
結婚してから「こんなはずではなかった」という後悔を減らせます。
いきなり結婚して一緒に住み始めるより、まず同棲から始めたほうがいいでしょう。
しかし「同棲はするべき」と考える人は多い一方、実際に同棲する人は少ないのが現実です。
いざ自分がその状況になって、客観から主観に変わると、主張が一変します。
「同棲は手間暇がかかる。面倒だ。回り道をせず、すぐ結婚したほうがいいのではないか」
迷いやためらいが生じて、正しい判断を狂わせます。
面倒な気持ちが先に来て、行動力が鈍ります。
就職活動のOB・OG訪問と似た状況です。
就職活動のOB・OG訪問も、多くの人が「したほうがいい」と答える一方、実際に行動する人は少数です。
どれだけ「同棲したほうがいい」と思っていても、実際に行動が伴わなければ無意味です。
思いと行動は、似て非なるもの。
思うだけでは、現実は変わりません。
行動をしてこそ、現実が変わります。
思うだけで終わらせないことです。
同棲するべきか判断する場面に直面したとき、同棲に賛成していた過去の自分を思い出してください。
「あのとき、さんざん自分は賛成していたではないか」と、自分を戒めること。
人生は一度きりです。
後悔のない選択をしてください。
「同棲したほうがいい」と考えるだけで終わらせず、実際に同棲してみることが大切です。