企業研究で欠かせないのが、離職率。
離職率とは、労働人口のうち、ある一定期間に離職した人の割合です。
離職率が高い企業の場合「何か問題がある」と見られる傾向があります。
社長がワンマン経営をしている企業なのかもしれません。
サービス残業や過剰なノルマを強要する企業なのかもしれません。
社員が企業に何らかの不満を抱いているため、辞める率も高くなると考えがちです。
たしかに企業に問題がある場合も考えられますが、すべてがその限りではありません。
たとえば、ある年に採用した人が1人だけで、都合のためその人が辞めれば、離職率は100パーセントになります。
独立を果たすために、離職する人もあるでしょう。
女性の場合、出産や子育ての都合で離職する人もいるはずです。
女性の多い職場なら、離職率も、必然的に高くなる傾向があるはずです。
さまざまな事情があるため、離職率が企業の善しあしに比例しているとは限らないのです。
参考にはなりますが、企業の評価を絶対的に表す指標ではありません。
離職率にこだわると、企業研究に誤解を生みやすくなります。
離職率は、絶対視するのではなく、参考程度にすることが大切です。