実は、1つの学問にはすべての学問に共通する点を含んでいます。
学問を1つ、突き詰めると、ほかの学問も突き詰めたことになると言っても過言ではありません。
大切な要素は、どの学問にも共通しているからです。
映画、コンピューター、サッカー、歴史、哲学、心理学、人付き合いなどジャンルはたくさんあります。
しかし、実はすべてが連動し、同じ共通点を持っています。
学問の面白さは、この共通点を見つけることにあると言っても過言ではありません。
私は比較的、コンピューターの分野が得意です。
コンピューターには「起承転結」があります。
何かの作業を始め、途中に山あり谷ありで、最後には終わるという一連の流れです。
「始まりがあれば、終わりがある」という点では、すべての学問に共通します。
本当にすべてに共通するのです。
映画、サッカー、仕事、戦争、心理学、遊びなど、これらすべてに「始まりがあれば、終わりがある」という共通点があります。
これだけにとどまりません。
あらゆるジャンルにこの「始まりがあれば、終わりがある」という共通点が存在するのです。
学問の数をいくつかこなしていると、知らず知らずのうちにこの共通点に気づいてしまいます。
私は、最初の英語が苦労しました。
とにかく手当たり次第の体当たりでした。
しかし、その後習ったスペイン語、韓国語、中国語にも、同じ共通点があることを発見しました。
語学にも「始まりがあれば終わりがある」という共通点があります。
それは「挨拶会話」と「別れ会話」にあたります。
語学習得では「挨拶会話」と「別れ会話」ができることが大切です。
「挨拶会話」から始まれば、終わるときには「別れ会話」を使います。
極端に言えば「挨拶会話」と「別れの会話」ができるようになれば、ひととおりの会話ができるといってもいいのです。
この会話が語学習得で大切なことだとわかれば、スペイン語、韓国語、中国語にも共通するので、勉強しやすくなります。
どこにポイントを置いて勉強を進めていいのかがわかるからです。
それぞれ異なる言葉に思えますが、同じなのです。
スペイン語でも韓国語でも中国語でも、挨拶会話とお別れ会話ができるようになれば、会話ができるという状態になれるのです。
それぞれの学問同士の共通点が見つかるのです。
まず1つを突き詰めていくと、大切な点が見つかります。
それはその分野に限らず、あらゆる分野に共通する点なのです。
この共通点のおかげで、学問はすればするほどほかの学問もやりやすくなるという性質があるのです。