集中力を出すためにはどうすればいいか。
それは、余計なものを取り除くことに尽きます。
集中しようとしても、気が散りやすくて邪魔が入りやすい環境では難しい。
声をかけられたり電話が鳴ったりすると、そのたびに頭の切り替えが必要です。
頭の切り替えることも、小さな仕事です。
頭を切り替えるたびに、労力や精神力を消耗します。
小さなことですが、無視できない問題です。
ここで注目したいのは「割り込み回数」と「頭の切り替え回数」の違いです。
割り込みは「1回」でも、頭の切り替えは「2回」必要になります。
たとえば、電話がかかってきて対応するとします。
仕事モードから電話モードに切り替え、会話を終えた後、電話モードから仕事モードに切り替えます。
つまり、割り込みが1回でも、頭の切り替えは2回必要になります。
割り込み回数が多くなるに比例して、頭の切り替え回数も2倍必要になります。
いったん集中力が下がると、再び上げるのに苦労します。
「頭のスイッチを切り替える」という小さな仕事が積み重なるにつれて、疲れも大きくなる。
大して仕事が進んでいないのに、すでに疲れがたまっている。
これでは、集中力が出せなくなるのも当然です。
余計なものを取り除くことです。
集中を妨げているものは、1つでも減らしましょう。
仕事と無関係のものが机に置いてあるなら、一時的に取り除きます。
人形やポスターも、見るぶんには楽しめますが、仕事で集中するときは不要でしょう。
ごちゃごちゃしている机よりシンプルな机のほうが、集中しやすくなります。
集中したいときは、邪魔が入らない工夫も大切です。
携帯電話の電源をオフにする。
メールの自動通知機能をオフにする。
音楽をかけるのも、作業効率を高めるものを除き、控えておくのが賢明です。
つまり「目の前に集中せざるを得ない環境を作る」ということです。
余計なものが取り除かれるにつれて、集中力しやすい環境に整います。
自分にとって大切なものを隠したりオフにしたりするのはストレスが伴いますが「必要な我慢」と考えましょう。
最初は心理的な抵抗が伴いますが、慣れてくると当たり前になります。
余計なものをすべて取り除くのは難しくても、減らすならできるはずです。
同じ時間は二度と戻ってきません。
未来は、今の連続です。
今に集中することが、素晴らしい未来を作ることにもつながります。
余計なものを取り除くことも仕事の1つです。
集中することで五感と神経が研ぎ澄まされ、最高のパフォーマンスを発揮できます。
120パーセントや150パーセントはもちろん、時には200パーセントのパワーを発揮できることもあります。
集中力を出すために、余計なものを取り除くことが大切です。