執筆者:水口貴博

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

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集中しなくても、ミスをしないシステムを作る。

集中しなくても、ミスをしないシステムを作る。 | ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

当然ですが、ヒューマンエラーを防止しようと、作業に集中するのはよいことです。

しかし、理想を言えば、集中しなくてもミスにつながらないプロセスを作ることです。

人間ですから、ある程度作業を継続すれば、疲れます。

疲れて集中力が切れれば、ミスをするシステムでは、ヒューマンエラーを起こしてくださいと言っているようなものです。

集中しなければ、ミスを防ぐことができないのは、実は対策になっていません。

理想を言えば、集中しなくてもミスをしないシステムが一番です。

人によって、疲れやすい人もいるからです。

思わぬ事件によって、集中がどうしてもできないこともあります。

失恋したばかりの人が、作業をしなければならないこともあるでしょう。

「失恋したので、今日は仕事を休ませてください」とは言いづらい。

失恋をしなければいいとはいえ、現実的な話ではありません。

恋愛は誰でもしますし、恋愛をしていれば、失恋はあって当然です。

失恋が、唐突に訪れることもあるでしょう。

失恋したばかりで作業に集中できなくても、ミスのおきないようなシステムを作っておけばいい。

安心して恋愛もできますし、失恋後に作業もできます。

極端な話かもしれませんが、そのくらい丈夫なシステムを構築しておくことです。

集中しなければ、うまくいかないシステムではいけないのです。

ヒューマンエラーを防ぐ方法(9)
  • 集中しなくても、ミスしないシステムを作る。
きれい事を言う人が、一番きれいな行動をしなければならない。

ヒューマンエラーを防ぐ30の方法

  1. ヒューマンエラーは、慣れたときに起こる。
  2. 頭で覚えているささいなことほど、チェックシートを使って確かめる。
  3. 車の助手席に座る人には、確認者としての仕事がある。
  4. 指さし確認・声だし確認を癖にする。
  5. 改善すべきは、人ではなく、プロセス。
  6. 見間違いやすい数字や記号は「使わない」か「ふりがな」で対処する。
  7. キスをすれば、ヒューマンエラーがなくなる?
  8. 精度を求めた「ゆっくり」には、雑談がない。
  9. 集中しなくても、ミスをしないシステムを作る。
  10. きれい事を言う人が、一番きれいな行動をしなければならない。
  11. デジタルな作業を、わざわざ人間が行う必要はない。
  12. プロスポーツ選手は、ファンという監視の目に助けられている。
  13. ヒューマンエラーは「アナログ」で発生する。
  14. ミスをした人にペナルティーを与えない。
    反則した人にペナルティーを与える。
  15. 手順書・約束事は、ヒューマンエラー防止の第一歩。
  16. 他人のミスや失敗は、絶対、あなたのためになる。
  17. 恥ずかしさを捨てなければ、ヒューマンエラーを撲滅できない。
  18. わからないときには、質問する。
    わかったときには、言い換えた内容で質問をする。
  19. ヒヤリハットを見逃すな。
  20. 商用環境では、速度より精度を重視。
  21. 精度を追求する原則を守った結果、作業が速くなるのは問題ない。
  22. 例外を1つも作らない。
  23. そもそも作業をしなければ、ヒューマンエラーが起こることもない。
  24. 「問題が発生したときの方法」より「問題を発生させない方法」を考える。
  25. ヒューマンエラーは、省略したときに起こる。
  26. 疲れてから休憩ではない。
    疲れる前に休憩をする。
  27. 作業中は、電話を取らない。
  28. デスクの上に、不要な物を置かない。
  29. 短期記憶に頼らない。
  30. 「もし」で考える人ほど、未来が開ける。

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