にきびはにきびでも、顔と背中では、事情が少し異なります。
顔に使う、塗るタイプのにきび薬を、背中に使っても、大きな効果は出ないことがあります。
背中の皮膚は、顔より分厚いためです。
背中のにきびを治すなら「背中専用のにきび薬」がよく効きます。
分厚い皮膚でも浸透できるよう、浸透力を上げたり濃度が高められたりしているのです。
薬局でも手に入れられますし、皮膚科の医師から処方されるものもあります。
背中専用のにきび薬を使えば、さすがと言うほど、効果が出ることでしょう。
「よし。これさえあれば、背中のにきびの悩みからようやく解放されるだろう」
ところがです。
思ったほどの効き目がなく、がっかりすることがあります。
背中専用のにきび薬であるにもかかわらず、思うように効果が出ないのは、もっと単純な理由かもしれません。
自分で塗っているからではないでしょうか。
背中は手が届きにくいため、うまく塗ることができません。
背中の様子がきちんと見えないだけでなく、手が届かないので、きれいに塗ることができないのです。
どんなに優秀なにきび薬でも、塗り方が悪いのでは、意味がありません。
やはり一番いいのは、一緒に住んでいる家族にお願いして塗ってもらう方法です。
少し恥ずかしくて面倒だと思いますが、ここが正念場です。
恥ずかしいと思っていると、治療はどんどん遅れるばかりです。
お風呂上りの清潔になった背中を見せて、自分の代わりに塗ってもらいましょう。