執筆者:水口貴博

顔のしみを消す30の方法

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美白化粧品は、できたばかりのしみに効く。古くからあるしみにはほとんど効果がない。

美白化粧品は、できたばかりのしみに効く。古くからあるしみにはほとんど効果がない。 | 顔のしみを消す30の方法

美白化粧品には、しみを予防するほか、すでにあるしみを薄くする効果もあります。

テレビや雑誌などでは、魔法のような効果をうたっています。

しかし、オブラートに包んだ表現であり、完全な事実ではありません。

事実をはっきり伝えると、美白化粧品はどんなしみでも薄くしたり消したりできるわけではありません。

美白化粧品が効くのは「できたばかりのしみ」です。

しみができる原因から考えましょう。

しみは、メラノサイトの異常によってできるものです。

初期の段階なら、肌の浅い部分にあるため、新陳代謝のバランスを整えることで、できたばかりのしみは排出されます。

さらに、美白化粧品によって、メラノサイトの働きを抑制でき、薄くできます。

タイミングがよければ、消すこともできます。

しかし、厄介なのは、時間が経ってしまったしみです。

古くからあるしみについては、単純ではありません。

紫外線や老化などでメラノサイトが異常になると、黒いしみをどんどん作り出してしまいます。

そのため、しみには、色が濃くなったり、大きく広がったりする性質があります。

横に広がるだけでなく、肌の奥にまで、深く広がってしまうのです。

スポンジの上にのったハンカチを想像しましょう。

スポンジ部分が皮下組織だとすると、ハンカチは角質層です。

メラニン色素を作り出すメラノサイトは、スポンジとハンカチの間にあります。

古くからあるしみは、ハンカチではなく、スポンジの部分にまで染み込んでいる状態です。

新陳代謝は、ハンカチの部分で行われるので、古くからあるしみは、新陳代謝が行われるより深い部分のため、排出されません。

こうなってしまうと、残念ながら新陳代謝は関係ありません。

美白化粧品でも太刀打ちできません。

新陳代謝が行われるより深い部分のしみは、排出する機能がないため、残ったままになります。

美白化粧品を使っても効果がないのです。

まったく効果がないとは言いませんが、大変効果が小さいと考えていいでしょう。

できるとすれば、薄くする程度の効果です。

ただし、完全に諦めることもありません。

こうした古くからあるしみについては、レーザーによる除去が最も効果的です。

費用と勇気があれば、挑戦してもいいのではないでしょうか。

顔のしみを消す方法(14)
  • 古くからあるしみは、レーザーで除去する。
ささいな外出のときに起こりやすい理想と現実のギャップ。

顔のしみを消す30の方法

  1. しみができやすい体質かどうかを、客観的に確かめる方法。
  2. しみには大きく分けて、6種類ある。
  3. しみができるメカニズムとは。
  4. ビタミンCが肌に効く、5つの理由。
  5. しみへの効果を期待するなら、ビタミンCは1,500ミリグラム以上が目標。
  6. ビタミンCをたくさん取りすぎたときの副作用は?
  7. 美白化粧品の効果は、美白だけではない。
  8. ビタミンCとビタミンC誘導体の違いとは。
  9. できたばかりのしみは、1カ月を目安に、美白化粧品で徹底する。
  10. 速攻性を求めるなら、化粧品のグレードを上げるより、美容パック。
  11. しみができた直後こそ、美容パックの本当の出番。
  12. 日焼けの後、できるだけしみを作らない、3つの回復方法。
  13. 美白化粧品できれいになったら、次はしみが目立つようになった。
    どうすればいい?
  14. 美白化粧品は、できたばかりのしみに効く。
    古くからあるしみにはほとんど効果がない。
  15. ささいな外出のときに起こりやすい理想と現実のギャップ。
  16. むさ苦しい格好も、気の持ちようで、快感になる。
  17. レーザーによるしみの除去は万能ではない。
    レーザーで取れないしみ「肝斑」とは。
  18. ピーリングには、しみを薄くさせる効果もある。
  19. 擦り傷や虫刺されが治った後に残る黒いしみは、どうすればうまく除去できるの?
  20. いらいらしていると、しみもできやすい。
  21. 締めつけて圧迫させるタイプの下着は、美肌には悪影響。
  22. レモンパックは要注意。
    美白どころか、しみの原因になる。
  23. 生理前は、特に肌トラブルが多い時期であると気づく。
  24. 新しい化粧品は、生理が終わった後が、ベストタイミング。
  25. 子どもを産んでからは、しみができやすくなるのはなぜ?
  26. なぜしみは、1つできると、あっという間に増えてしまうのか。
  27. 昼用と夜用のクリームを反対に使うと、逆にしみの原因になりかねない。
  28. タバコは、美白を妨げる要因になる。
  29. 季節の変わり目は、肌の調子が狂いやすい。
  30. しみを消す一番の特効薬は、元気と笑い。

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