しみと一言で言っても、実は1種類ではありません。
そもそも「しみ」という言葉は、医学用語ではありません。
「しみ」という言葉は、服に付いた汚れの「染み」に似ていることからできた俗語といわれています。
顔にできた汚れのようなものを「しみ」と呼んでいますが、医学的には6種類に分けられます。
しみを改善したければ、まずしみの種類についての知識を深めることが大前提です。
普段、私たちがしみと呼ぶのが、これに当たります。
紫外線の影響によってできるしみです。
初期の段階はとても薄いのですが、時間が経つにつれて濃くなったり広がったりする特徴があります。
初期の薄い段階なら、美白化粧品が有効です。
レーザーで除去することもできます。
30代から40代にかけて、目尻の下あたりに、左右対称でできるしみのことです。
生理不順、妊娠、避妊薬などを使用した際、発症することが多く見られます。
普通のしみである老人性色素斑にそっくりであるため、見間違いもよくあります。
レーザーでは除去が難しいため、改善方法としては、美白化粧品より内服薬が勧められています。
トラネキサム酸が含まれる内服薬を数カ月間服用することで、改善されます。
遺伝的な要素で、生まれつき、頬に点状で広がったしみです。
いわゆる「そばかす」です。
美白化粧品によって、多少薄くすることはできても、完全に消し去ることはできません。
レーザー治療によって除去するのが一般的です。
ただし、遺伝的要素が強いため、再発しやすいのが特徴です。
にきびが治ったり、虫に刺されたり、傷を負ったりした後、一時的にできるしみです。
傷やけがを負った際、炎症を起こし、その周辺の色素が一時的に濃くなることがあります。
ほうっておいても自然と消えるしみですが、時間がかかるのが特徴です。
早くて数カ月かかり、長ければ3年ほどかかる場合もあります。
美白化粧品でも有効ですが、ピーリングのほうが、即効性があります。
いぼのようにできるしみです。
老人性色素斑には、濃くなったり広がったりする特徴があります。
さらに数年にわたってほうっておくと皮脂が混ざり、平らだったしみが、いぼのような出っ張りができてします。
美白化粧品は、ほとんど効きません。
一般的な改善方法は、レーザーによる除去です。
アウトドアで紫外線を浴び続けたとき、肩から背中にかけて、広範囲にできる点状のしみです。
美白化粧品はほとんど効きません。
レーザーによる除去が一般的です。