プールと言えば「泳ぐ」というイメージばかりが先行しますが、泳ぐだけではありません。
「泳ぐ」のではなく「歩く」運動もあります。
「水中ウォーキング」です。
下半身より少し上まで水に浸かった状態で、プールの中を歩くことをいいます。
大手のフィットネスクラブなら、必ずプールはあるはずです。
水中ウォーキング用のコースを用意しているはずです。
水中ウォーキングには、陸の上ではできないメリットがいくつかあります。
万が一、プールの中で転げそうになっても、水の中ですから、けがをする心配がありません。
また、水の中では体重が軽くなるため、運動のときに足の膝にかかる負担が大幅に軽くなります。
けがをしにくく、関節への負担が小さいため、特に高齢の方にも楽しめる安全な運動です。
人間の体には「ホメオスタシス」という体の温度を一定に保つ調節機能があります。
わかりやすく言えば、熱いときには汗を流したり、寒いときにはぶるぶる震えたりする状態のことです。
冷たい場所で体を動かしていると、冷たい水に対して少しでも体内で熱を発生させようとする力が強くなります。
水中でウォーキングをしていると、短時間の運動でも、熱を発生させようとするため、多くのカロリーを消費しやすくなります。
水には独特のなめらかな肌触りがあります。
プールには、マイナスイオンというリラックスを誘発させる物質が数多く存在しています。
そのため、水中ウォーキングは、気分が落ち着きやすいです。
私の場合、会社でいらいらしたことがあり、水中ウォーキングをしているうちに気分が落ち着いたことがあります。
このように水中ウォーキングには、数多くのメリットがあります。
ただしデメリットもないわけではありません。
プールに移動する手間があります。
泳ぎながら音楽は聞けません。
そうしたメリットとデメリットを比べたうえで、都合がつく人は、ぜひ水の中でもウォーキングはいかがでしょうか。