室内でこもってばかりいると、いつも同じ空気を吸うことになります。
高機能な空気清浄機の登場によって、ミクロのちり・ごみ・ウイルスなども除去でき、よりきれいな空気に触れる機会が増えました。
大変きれいな空気に触れるので、清潔感あふれる生活です。
たしかにこうした環境にいれば、病にかかることは少ないでしょう。
しかし、どこにでも空気清浄機があり、清潔な空気ばかりとは限りません。
むしろそうしたきれいな空気の中にいる環境のほうが、特殊です。
清潔すぎる環境は、体の免疫力にはよく働きません。
ウイルスが浮遊していないところに長時間いると、体は「抵抗力が低くても問題ない」と思い、免疫力を下げてしまいます。
仕事の出番が回ってこないと、仕事をサボり始め、力を下げてしまいます。
では、どうすれば免疫力を高めることができるのでしょうか。
数多くの方法がありますが、その1つが「外に出て歩くこと」です。
外に出て歩けば、たくさんの種類の空気に触れることができます。
外には草花の花粉が飛んでいたり、ごみやちりも飛んでいたりします。
ほかの人が吸って吐いた空気もあるでしょう。
風邪ウイルス、目には見えないミクロのバクテリアなどがあります。
目には見えないだけで、実に多くのものが浮遊しています。
そうしたさまざまな外気に触れることで、皮膚や鼻の粘膜なども強くなります。
体は抵抗力を強めようとして、免疫力を強くします。
免疫力を高めるのは難しくありません。
外に出て歩くだけで、自然と免疫力が上がります。
言い方は悪いですが、病にはならない程度に悪い空気に触れることで、体の中から真の抵抗力を高めるのです。