執筆者:水口貴博

健康のためになる
30の散歩術

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なぜ、
足は第2の心臓と呼ばれるのか。

なぜ、足は第2の心臓と呼ばれるのか。 | 健康のためになる30の散歩術

「心臓」は、血液を体全身に送り出すポンプです。

心臓によって動脈へ血液を送り出します。

体全身を一周した後、静脈を通ってまた心臓に戻ります。

心臓を経由して動脈を通して全身に送り出される、という繰り返しです。

ちなみに人間の毛細血管を含めた血管すべてをつなげ合わせると、なんと地球を2周半してしまいます。

それだけの長い血管を、小さな心臓1つから血を送り出していますから、度肝を抜かれます。

血液には、酸素のほか、数多くの栄養分を体全身に運ぶ役割があります。

血液の循環が活発になるというのは、すなわち健康にも好影響があるということです。

人間は、両腕や両足を失っても生き続けられることができますが、心臓を失ったら最後。

心臓が止まれば、体全身の血液循環も止まるため、即、死につながります。

そのため、体の中でも最も重要な器官の1つです。

さて、そんな心臓ですが、体の中に実は「第2の心臓」があります。

どこかご存じですか。

「足は第2の心臓」と言われます。

なぜでしょうか。

筋肉量には、上半身と下半身とで偏りがあります。

下半身には、全身の筋肉の3分の2が集まっています。

歩くというのは、主に下半身を動かす行為です。

つまり、歩くことは、筋肉の3分の2以上を同時に動かすことになります。

「歩く」ことを過小評価しがちですが、実は体の3分の2以上を一度に動かしていると聞くと、印象が変わるのではないでしょうか。

全身の、3分の2以上の筋肉を動かすことで、心臓のようにポンプの役目を果たし、血液の循環がよくなります。

そのため「第2の心臓」と呼ばれています。

さらにもう1つ「心臓」と「足」とで決定的に違う点があります。

心臓の動きは意識的にコントロールできないが、歩くことなら意識的にコントロールできる点です。

心臓の動きは「脳幹」と呼ばれるところが自動制御しているため、意識的に動きを変えられません。

しかし、歩くことは意識的にできます。

ゆっくり動かしたり、早く動かしたりできるため、コントロールが容易な心臓といえるのです。

健康のためになる散歩術(14)
  • 足を意識的に動かして、体全身の血液循環を促す。
ウォーキングの初心者は、坂道や不安定な道は避けておきたい。

健康のためになる30の散歩術
健康のためになる30の散歩術

  1. なぜ、老いるときには、あっという間に老いるのか。
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  3. 「たった3分だけ歩こう」そう思うほうが始めやすい。
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  4. 歩数計は、歩数を測るだけの道具ではない。<br>やる気を発生させる効果もある。
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  5. 高機能な歩数計は、よきアドバイザー役になる。
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  6. スポーツにかけるお金は、健康への投資であり、医療費の節約と考える。
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  7. 外を歩くだけで、自然と免疫力が上がる。
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  8. 人生を決める分岐点は、学生時代だけではない。<br>社会人になってからもある。
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  9. 自分の平熱は把握しているのに、1日の歩数を把握していない人は、多い。
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  12. 健康で大切なのは「1日に歩いた歩数」より「歩き続けた日数」。
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  13. 健康を意識するなら、最低でも1日5,000歩は歩くべきだ。
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  14. なぜ、足は第2の心臓と呼ばれるのか。
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  15. ウォーキングの初心者は、坂道や不安定な道は避けておきたい。
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