人間の全身には、およそ400種類の筋肉があります。
全身に数多くの関節が存在しますね。
関節1つに使われる筋肉は、1つではありません。
関節ですから、曲げたり伸ばしたりします。
たとえば、腕を曲げる場合は「上腕二頭筋」を使いますし、伸ばすときには「上腕三頭筋」を使います。
それぞれ別々の筋肉を使っています。
1つの関節に2つの筋肉が使われていると考えていいでしょう。
本当はもう少し複雑ですが、大まかに言えば、そうなります。
人間の体全身には数多くの関節が存在しますが、関節ごとに「曲げる筋肉」と「伸ばす筋肉」の2種類が存在しています。
さて、人間の体にはいくつの筋肉があると思いますか。
なんとその数、およそ400種類!
圧倒的な数に驚きです。
「体の筋肉をバランスよく鍛えよう」と一言で言っても、400種類もの筋肉を鍛えることになります。
筋肉を鍛えるとき、さまざまなトレーニング法があります。
たとえば、最もよく知られた「腕立て伏せ」は、大胸筋や上腕三頭筋を中心に鍛えることができます。
「スクワット」は、足の太ももの筋肉を強化させることができます。
筋肉ごとにトレーニングをしていると、それだけで日が暮れます。
そこで全身の筋肉をバランスよく鍛えられる、魔法のトレーニング法があります。
「歩く」という運動です。
この動きに関しては、特別です。
なんと、体全身の3分の2の筋肉を同時に動かせます。
全身の筋肉が400種類あり、その3分の2を動かすことになりますから、およそ260種類。
歩き方によって使われる筋肉の大小は多少異なりますが、いずれにせよ数多くの筋肉を一度に使っていることには変わりありません。
一度に幅広く筋肉を鍛えるために、これほど効率のいい動きはありません。
これだけの筋肉を同時に行えるトレーニングは、ほかにありません。
スポーツの基礎トレーニングでは、必ず「ランニング」が登場します。
ランニングをすることで、全身の筋肉をバランスよく鍛えようとしています。
一見すれば、平凡に見える姿とは裏腹に、効率よく全身の筋肉を鍛えている姿なのです。