執筆者:水口貴博

参考書の賢い選び方と使い方

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易しい入門書から始める真の理由とは、潜在意識をプラスに変えるため。

易しい入門書から始める真の理由とは、潜在意識をプラスに変えるため。 | 参考書の賢い選び方と使い方

自分では気づきませんが、何かを始めるときには「心の声」があります。

聞こえる声ではありません。

思っていたり考えていたりするより、はるかに潜在的な小さな意識です。

たとえば、英語に対して苦手意識があるとします。

すると、日常のさまざまな場面において英語から避けようとしてしまいます。

英語の勉強と聞くだけで「自分には無理だ」と避けてしまいます。

アメリカ人が視界に入っただけで「話しかけられたらどうしよう」と思い、なぜか逃げてしまおうとします。

海外旅行も「自分にはできるはずがない」と思ってしまう。

そういう潜在的な部分は、実際の英語の勉強でも大きな影響を及ぼします。

初めから苦手意識があると「やっても無駄だ。どうせできないに決まっている」と弱気になってしまいます。

初めからすでに弱気になっているのは、小さなことかもしれませんが、大きな影響へと波及します。

だんだん勉強しなくなり、苦手な科目がさらに苦手になります。

無意識の声が、あなたの人生を決めています。

弱気を強気へと切り替えることが重要です。

勉強を始める際には、参考書は易しいものを選ぶのがポイントです。

これはすでにご存じのポイントですね。

徹底的に基本から始めることで、土台作りを確実に進めるのが理由です。

しかし、これは建前上の理由です。

真の理由とは「マイナスの潜在意識をプラスへと切り替えるため」です。

易しい問題に取り組んでいると「難しくない。これならできそうだ」そう思うことができます。

強気になるのが難しければ、苦手意識だけでもなくすことです。

これだけでもかなり変わります。

確実に解ける問題から始めて、少しずつ成功体験を積み上げることで、知らぬ間に意識が変わります。

英語の勉強と聞くだけで「たぶんできるはずだ」と前向きになります。

アメリカ人が視界に入っても、動揺することがなくなります。

海外旅行も「英語は得意だから問題ないだろう」と考えられます。

これこそ、易しい入門書から始める真の理由です。

潜在意識をプラスに変えることで、勉強への抵抗がなくなるのです。

参考書の賢い選び方と使い方(9)
  • 易しい問題から始めて、意識を変える。
理解が難しい感情や雰囲気は、漫画を活用すればいい。

参考書の賢い選び方と使い方

  1. わかりやすい参考書は、優れた教師に匹敵する。
  2. 参考書があれば、授業を受ける時間と場所が自由になる。
  3. 参考書を選ぶときに必ず押さえておきたい、2つのポイント。
  4. ロングセラーは、おおむね当たりと考えていい。
  5. 本のカバーは、集中力を奪う。
  6. 本当に集中すれば、周りの様子は気にならなくなる。
  7. 参考書の浮気をしない人が、受験で合格を勝ち取る。
  8. 入門書レベルは、易しいものを選ぼう。
  9. 易しい入門書から始める真の理由とは、潜在意識をプラスに変えるため。
  10. 理解が難しい感情や雰囲気は、漫画を活用すればいい。
  11. 参考書に不明点があれば、買い換えるのではなく、わかる人に聞く。
  12. 本当に使える参考書は、2冊買ってもいい。
  13. 解説のない問題集には、落とし穴がある。
  14. 参考書をきれいに使っているうちは、まだ本当に生かしきれていない。
  15. なんとなく意味がわかる単語こそ、実は注意が必要。
  16. 教科書が主役。
    参考書は脇役。
  17. 理解できない原因は、あなたにあるのではなく、説明する側にある。
  18. 自分が「重要だ」と感じる部分は、必ずしも重要とは限らない。
  19. コピーをして抜き出せば、よく覚えられる。
  20. 試験範囲を網羅した長期用の参考書。
    理解を重視した短期用の参考書。
  21. 受験は競争だ。
    電子辞書でスピードに差をつけろ。
  22. 分量の多すぎる参考書は、挫折しやすくなる。
  23. 志望校に合格した人が使っていた参考書を使う。
  24. インターネット書店の書評を最大限に活用せよ。
  25. 参考書選びに失敗するのも、勉強の1つ。
  26. ちょっと難しいと感じるくらいがちょうどいい。
  27. 頭のいい人が合格するのではなく、精神的に強い人が合格する。
  28. 参考書の著者は、説明のプロ。
    上手な言葉を借りて、ほかの人に説明してみる。
  29. 向上心のない人と距離を置く。
    向上心のある人と深く付き合う。
  30. 「著者に対する信頼関係」ができれば、参考書への信頼も強くなる。

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