執筆者:水口貴博

部下を叱る30の方法

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感情的に叱らない。

感情的に叱らない。 | 部下を叱る30の方法

一般的に、叱る側の人間は「立場が高い」。

両親・先生・上司です。

叱る側は悪い部分を見抜けるだけの力があるだけあり、経験が豊富で能力も高いです。

もちろん例外もあります。

多くの場合、やはり立場の高い人が叱り、低い人が叱られるのが一般的です。

まず、立場の高い人間に要求されるのは「感情のコントロール」です。

感情に振り回されないということです。

叱る場面に限って、いら立つ場面です。

しかし、叱る場面ほど、冷静になっていなければならない。

ここが難しいところです。

叱る側は、感情の戦いです。

相手を叱る前に、まず自分の感情を抑えることから始まります。

気分が高揚しているときほど、叱ってはいけない。

気分が落ち着いているときに、叱るべきです。

「いらいらしているから叱る」というのは、相手のためにならないからです。

部下が間違ったことをしているから、仕事の品質向上や安全のために指摘します。

そのときに感情が入り交じると、指摘は失敗してしまいます。

人間は、感情に敏感な生き物です。

いら立った感情が少しでも感じられると、萎縮してしまい、指摘より相手の機嫌が気になります。

上司には、部下のミスはあまりに初歩的でばかばかしく、怒鳴りたくもなるのでしょう。

経験が豊富で能力も高い上司からすると「なぜそんなところで間違えるんだ」と思います。

基本的な間違いをしていると、つい感情的になる場面もあります。

たとえそういう感情になったとしても、叱る側に要求されるのは、湧き上がる怒りの感情をぐっと抑えることです。

感情的に叱らないように、まず気持ちを落ち着かせましょう。

部下を叱る方法(7)
  • いらいらした感情を、抑えられるようになる。
叱る前に、状況をよく確かめる。

部下を叱る30の方法

  1. 叱られ上手は、叱り上手になる。
  2. 相手を落ち込ませるような叱り方は失格。
  3. ミスをしたタイミングで指摘するのが、一番いい。
  4. 大勢の前で叱らない。
  5. 叱るときには、2人になるのがベスト。
  6. 自分の都合で叱らない。
  7. 感情的に叱らない。
  8. 叱る前に、状況をよく確かめる。
  9. お説教は、短いほどためになる。
  10. 指摘がいくつかあるときは、最初に指摘数を伝え、短く絞る。
  11. いつまでも過去の過ちを言い続けない。
    昔の話を引っ張り出さない。
  12. 人格を否定する言葉は使わない。
  13. 厳しい指摘は反抗される。
    明るい指摘は受け入れてもらえる。
  14. 叱るときは、腰を低く、丁寧な態度になる。
  15. 他人と比べて、叱らない。
  16. 追い込むように叱ると、泣けてくる。
  17. 肯定から始まると、後に続く言葉も受け入れやすくなる。
  18. クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。
  19. 理由のない指摘では、部下は納得しない。
  20. 一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。
    痛い時間が短いからこそ、よく効く。
  21. 「こら!」という言葉を使わないように心がける。
  22. ひどく叱っても、普段どおりに接するよう心がける。
  23. 管理者を通して指摘をすれば、上司と部下の関係にひびを入れなくて済む。
  24. 手紙やメールを使えば、落ち着いてメッセージを伝えやすい。
  25. 「しなさい」より「しましょう」。
  26. 叱るときこそ、部下に発言をさせる。
    部下を叱るとき、一方的に上司から部下へと叱っていませんか。
  27. 「絶対に間違えるな。
    失敗するな」と言われると、部下は余計に緊張する。
  28. 最もミスが少なくなるのは、リラックスしているときだ。
  29. にこにこしながら口にする言葉は、ありがたく聞こえてくる。
  30. どんなに感情的になっても、暴力だけはふるわない。

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