叱るときに持ち出してはいけない内容があります。
「相手の人格を否定する内容」です。
個性、性格、顔形、生まれ、育ちなどです。
あなたが誰かを叱るときに、相手の人格などを否定した言い方になっていませんか。
「ばかだなあ」
「頭が悪い」
「のろまだなあ」
「あなたの性格に問題がある」
「田舎育ちだからセンスがない」
「甘やかされて育ってきたから根性がない」
「おまえなんていなくても何も変わらない」
その人にはその人の個性があります。
「頭が悪い」というのは、その人の人格を否定しています。
頭が悪いと言われても、それがその人の精いっぱいなのですから仕方ありません。
「性格を直せ」とはいえ、性格はすぐ直せるものではありません。
「のろのろしたペースが悪い」といわれても、そういうふうに生まれました。
生まれや育ちの悪さを言われるのも感じが悪い。
カタツムリはどう頑張っても、チーターのように早く動けません。
チーターもカタツムリのようにのろのろ動くことはできません。
十人十色です。
人にはそれぞれに個性があり、変えようがありません。
にもかかわらず「人格を変えろ」というのは、無理な注文です。
叱られる側にとって、これほどつらい指摘はありません。
よく考えましょう。
悪いのは人格ではありません。
あくまでも仕事をするときの手順や方法などです。
改善するのは「人」ではなく「プロセス」です。
人格には触れないことです。
人格が悪いというのは、指摘してはいけないのです。