学校で習う数学では、基本ができて、初めて応用ができるようになります。
応用は、基本ができていることが大前提です。
これは言うまでもありません。
基本ができていないと、当然応用しようとしてもなかなかうまくいかない。
基本は、応用のための大切な土台になります。
社会でも、同じことが当てはまるのです。
「おはようございます」「お疲れさまです」という基本的な挨拶の言葉は、当たり前のように使う言葉です。
しかし、こうした基本的な言葉を言い忘れている人が、多いものなのです。
基本的な言葉を言い忘れている人は、人とのコミュニケーションも同じくなかなかうまくいかないものです。
コミュニケーションは、応用です。
仕事において必要な打ち合わせ、報告、連絡、相談は、基本的な言葉である挨拶や感謝の言葉があって、できることです。
普段から朝の挨拶もせず、感謝の「ありがとう」という言葉すら言わない人のいうことを、誰が喜んで聞くでしょうか。
挨拶をする人から話を聞きたいと思うものです。
突然、断りもなく話しかけられ、一方的に話を進められては、気分を悪くしてしまいます。
「おはようございます」
「お疲れさまです」
「ありがとうございます」
このように、コミュニケーションは、基本的な言葉が土台となって成り立つことなのです。
普段は目立たない言葉ですが、コミュニケーションの潤滑油となり、人と人とのやりとりをスムーズにしてくれます。
オイルのような役割を果たし、さびて回らなくなった歯車も、オイルを注すことで再び回り始めるようになるのです。
基本的な挨拶言葉と感謝の言葉は、どちらが先に言うかの競争くらいに意識しましょう。
「相手が言ってから言おう」と思うのではありません。
「相手に言われる前に言おう」と思うのです。
相手に先を越されて言われると負けだと思うくらいに、意識をしてほしい。
そのくらい当たり前に普段から使う言葉なのです。