新人のうちは、頭だけで考えてはいけません。
頭だけで考え、答えを出す新人はかっこいいかもしれませんが、嫌われます。
「これはこうなるから、こうなると思います」
たしかに間違ってはいませんが、行動を避けて答えを出す新人はなまいきに思われてしまい、反感を抱かれるのです。
入社したばかりの社員は、失敗が許されますから実際にたくさんの仕事量をこなして、日々の業務に慣れることです。
その中で失敗をしてしまっても「まだ若いから」という理由から許されます。
その特権を生かせるうちに生かしきっておくことです。
頭ばかりで考えるのではなく、トライして、失敗して、体を通して学ぶ新人が伸びていく新人です。
痛みの理解は、経験するのが一番です。
ジョギングをしている途中、石につまずいて転んだ。
膝を強く打ち、皮がむけ、血が流れている。
この経験をしたことがある人と、ない人とでは、具体性がまったく違います。
前者は「わかったつもり」になっているだけですが、後者は深く理解し「わかっている」のです。
本やテレビを見ているばかりでは「わかったつもり」になることはあっても、本当に「わかる」理解はいつまで経ってもできない。
しかし、一度でも自分が実際に経験すれば、だれしも一瞬にして「理解」できるのです。
老若男女、国籍など、まったく関係ありません。
経験は、一瞬にして「わかったつもり」から「わかった」へと理解を促す特効薬になります。
経験はできるだけ多くしておくほうがいいのです。
痛い経験ほど、若い新人のうちにしておくほうが、取り返しがつきます。
入社したばかりの新人が、うまくやろうと考えないことです。
体当たりでぶつかり、失敗して、体を通して学ぶ習慣を持つことで、本当に「理解」ができるようになるのです。