次の2つの表現があったとき、より好印象を受けるのはどちらでしょうか。
どちらも「Bが好き」という点は同じです。
しかし、受ける印象には微妙な違いがあります。
1つ目の「AよりBが好き」という表現は、Bが好きなことは伝わりますが、Aが好きとは限りません。
Bは肯定している一方、Aは肯定していません。
むしろ「Aは好きではない」あるいは「Aは苦手」といったニュアンスすら含まれる可能性があります。
明言していないので、はっきりしたところがわからないのです。
一方、2つ目の「Aも好きだけど、Bはもっと好き」という表現は、AもBも肯定しています。
そのうえで「特にBが好きだ」と強調しているのです。
レストランで「魚料理と肉料理のどちらが好き?」と聞かれた場面を想像してください。
「魚料理より肉料理が好き」より「魚料理も好きだけど、肉料理はもっと好き」と言うほうが、より好印象になります。
どちらも肯定することがポイントです。
ささいな表現の違いですが、相手に与える印象は大きく違います。
言葉の選び方で、意味だけでなく、人柄まで伝わります。
できるだけポジティブで好印象につながる表現を心がけましょう。