自己投資と聞くと、わかることにお金を使うことだと考える人がいます。
自己投資はリターンを見込んで行うものです。
経済の本を読めば、経済の知識が身につきます。
英会話教室に行けば、英語が身につきます。
スポーツジムに行けば、体力や持久力がつきます。
それがどんなものがわかっているから、どんなリターンがあるのかもわかります。
一方、どんなものかわからないと、どんなリターンがあるのかもわかりません。
リターンがわからないものにチャレンジするのは、お金を無駄にするリスクがあり、ためらわれます。
しかし、わからないことにお金を使うことも、自己投資の1つです。
「リターンがわからないものに身銭を切るなんて」と思うかもしれませんが、意味はあります。
経験することで、今までわからなかったことがわかるようになります。
新しい価値観が得られます。
新たな見識が得られ、自分の世界が広がるのです。
知っていることばかりチャレンジしていると、知っている範囲でしか物事を考えられなくなります。
これでは自分の殻を破れないのです。
冒険ができず、自分の中にある知的領域を拡大できません。
同じ範囲をぐるぐる回ることになるのです。
たとえば、食べたことのないものを食べることにお金を使います。
実際食べてみることで、それがどんな味でどんな食感なのか、五感を通していろいろなことがわかるようになります。
経験してみることで食の世界が広がり、人に説明できるようにもなります。
やったことのないスポーツをプレイしてみます。
実際にプレイしてみることで、見ているだけではわからなかった面白さや楽しさを理解できるようになります。
意外と自分に合っていることもわかるようになるかもしれません。
自分が経験してみると、プレイしている人の気持ちも理解できるようになるのです。
行ったことのないところに行ってみることも大切です。
国内旅行であれ海外旅行であれ、冒険は大切です。
実際に行ってみると、とても面白いところだったり、想像していたのとは全然違っていたりすることはよくあることです。
何かしらガイドブックには載っていない発見があるものです。
わからないものにお金を使うのは、どんなリターンがあるのかもわからないとなります。
これは誤解です。
「どんなものかわかるようになる」がリターンです。
未知に取り組むことで、新たな発見があり、知識や経験が増えるのです。
わかることだけにお金を使っていては、自分の殻を破れません。
わからないことにお金を使うことで、自分の殻を破れます。
わかることだけでなく、わからないことにも、どしどしお金を使っていきましょう。