自己投資を始めるときに設定しておきたいのは「ゴール」と「期間」です。
つまり「どこまで目指すか」「いつまでに達成するか」です。
ともすると自己投資は、時間もお金も「無制限」になりがちです。
その気になれば、いくらでも時間とお金を費やせてしまいます。
無計画に「とにかく走り続ける」「ひたすら上を目指し続ける」という姿勢でいると、終わりのないマラソンのようになります。
延々と投資することになり、リターンが得られにくくなります。
もちろんライフワークとして取り組むならそれもありですが、自己投資はあくまで投資なので、回収を考えなければなりません。
株式投資では出口戦略が欠かせないように、自己投資も出口戦略が大切です。
ゴールや期間を設定しないでやみくもに頑張る状態でいると、時間もお金もどんどん消費される一方です。
投資しても、リターンが得られないままで終わってしまいます。
時間とお金の無駄遣いになりかねません。
たとえば、ダイエットをするとき「できるだけ痩せたい」と思うと、いつまで経っても終わりません。
いくら痩せても「まだまだ」「もっともっと」となり、終わりがなくなります。
場合によっては健康に悪影響を及ぼしかねません。
「いつまでにどこくらいまで痩せるのか」と、わかりやすいゴールと期間を作っておくのが賢明です。
投資でもゴールと期間を設定しておくことが重要であるように、自己投資でもゴールと期間を設定しておくことが重要です。
たとえば、英語の勉強であれば「TOEICで860点以上を3年以内」を目標にするといったゴールがあります。
資格の勉強であれば「1年で試験の合格する」といったゴールを設定するといいでしょう。
社会人の海外留学であれば「2年を目安に経営学修士(MBA)を取得する」というゴールと期間を定めます。
一度設定したからといって、変更が不可というわけではありません。
仕事や家族構成が変わったり、思いがけないトラブルに見舞われたりなど、ライフプランが変わることもあるでしょう。
後から事情が変われば、その都度ゴールの変更をすればいいだけです。
自己投資は、あくまで投資です。
きちんとリターンを得るためにも、ゴールと期間の設定が欠かせません。
「目標はこれで、このくらいの期間で達成したい」とゴールと期間を設けておくことで、モチベーションの維持にもつながります。