執筆者:水口貴博

才能を磨く30の方法

  • 恵まれた環境は、
    才能を開かせる土台である。
才能を磨く30の方法

恵まれた環境は、才能を開かせる土台である。

才能には「見つける過程」と「磨く過程」「生かす過程」の3つがあります。
前回の「自分の隠れた才能を見つけるコツ!」に続き、今回は「才能を磨くコツ!」というテーマで紹介します。
実際に自分のやりたいことを見つけ、それをどう大きくさせていくかということです。

環境は、自分で選択し、作り出していくことができる。

よい環境というのは、初めからそこに存在しているだけではありません。
努力しだいによって、自分で意図的に作り出せます。
東京大学のような、初めから恵まれた環境がありますが、自分しだいでそれくらいよい環境を作り出せます。

一番お金をかけるべきは、環境という基盤。

才能開花には、環境や基盤といった土台にはしっかりお金をかけることです。
才能に対してどのようなところにお金をかけないといけないかというと、しっかりした環境を作るためにお金をかけるのです。
恵まれた環境というしっかりした土台がないと、次へ進もうにもぐらぐら足元がぐらついて不安定になります。

孤独も、大切な環境。

意外なことかと思うかもしれませんが、1人になることも才能発揮の重要な基盤の1つです。
1人になるためにお金をかけることは悪いことではありません。
友人と一定の距離を置くために、お金を使うと言ってもいいでしょう。

本ほど、自由度の高い先生はいない。

本屋に並ぶ本は、どれも優秀な先生たちです。
どの1冊を選ぶかは、どの先生の、どの授業を受けるのかと同じことに例えられます。
ただ違うところは、実際の授業より自由があるというところです。

アリでもない。
キリギリスでもない。
アリギリスになれた人が才能を発揮できる。

童話『アリとキリギリス』というお話は、現代の社会人には学ぶ点の多いお話です。
今までの日本人はアリのように遊ぶことなく、一生懸命に働き続けるという生き方が尊敬されていました。
朝早くから夜遅くまで仕事を続ける人が「すごい!」と絶賛される時代でした。

蓄積されたノウハウで、お金を回収できるようになる。

才能を磨いている生き方というのは、一見好きなことばかりをしている生き方に見えます。
他人からだけでなく、本人までも遊んでいると感じてしまい、頑張っている感覚もありません。
やりたいことができていて自然と笑顔になり充実感もあふれ、ほかの人から見てもすぐわかります。

遊んでいることに否定的な親のもとでは、才能は発揮できない。

「遊んでばかりいないで勉強しなさい!」
子どものころは、勉強せずに遊んでばかりいると必ず親の怒鳴り声が飛んでくるものです。
たしかに勉強は大切ですが、勉強がすべてと思っている親のもとでは驚くべきことに才能をなかなか磨くことはできません。

親の援助に頼らないと、勉強する大金は手に入れられない。

若い時期をどう生きるかで、人生が大きく変わります。
人生の最も大切な時期の1つは、学生時代の送り方です。
学生のころは、親の援助のおかげで、学生生活を送れます。

お金の使い方がキーポイント。
使い方しだいで、将来の姿が決まってしまう。

お金を使うことは「投資」「浪費」「必要経費」の3種類があります。
「必要経費」は、ご存じのとおり家賃や食費、光熱費といった生活費です。
最低限の生活を営んでいくうえでどうしても欠かせない費用であり、これは生きていくうえで必要な費用です。

早い時期の失敗は、痛みが小さくて済む。

失敗経験も、れっきとした財産です。
早いうちに失敗をしておくことも、若いうちにしておくことの1つです。
若い時期の失敗は、比較的小さな痛みで済み、立ち直りも早くできます。

才能は、量の勝負でしかない。

才能の開花には、量で勝負するのが一番です。
世間では、2つの言葉が飛び交っています。
「量が大切」と「質が大切」です。

自分らしくやることが、一番能力を発揮できる。

才能は常に自分が発揮するものであり、他人が発揮するものではありません。
自分の中に眠る能力を引き伸ばしていくためには、その答えも自分の中にあると考えましょう。
自分のスタイルは個性を引き出し、能力を最大限に発揮することができるようになるためのキーポイントです。

人目、体裁、見栄を考えると、本当の力を発揮できなくなる。

欲の塊である人間は、行動するときには人からどう見られるかをつい考えます。
「かっこよく思われるか」
「尊敬されるか」

自分の才能に、3年くらい捨ててしまおう。

才能を磨くために、3年くらいは捨ててください。
人生の中で人目を気にせず、何か1つのことに一心不乱に打ち込んだ経験があるかないかで、後の人生に大きな差が出てきます。
花を咲かせるには時間がかかるように、才能を大きくさせていくときにも時間がかかるものです。

我慢とは、精神的苦痛のこと。
何の蓄積にもならない。

「我慢します」と言うと「偉い! すごい!」と言われるのが日本人です。
日本人は「我慢」という言葉に美意識を持っているようで、我慢をすることが偉いことだと思っています。
しかし、実際の我慢は偉くもなんともなく、ただストレスがたまるだけで何の役にも立ちません。

素晴らしい手本となるような尊敬できる人物に出会う。

才能を発揮させるためには、できるだけ早く自分の模範となるような人物に出会い、徹底的に真似をすることです。
頭のてっぺんから足のつま先まで、すべてを心底信じきれる尊敬できる手本に出会えるかどうかで、才能の行方も変わってきます。
手本というのは、言い換えればつまり「本物」ということです。

有名人の共通点は「一点豪華主義者」であるということ。

人には、長所と短所の2つがあります。
日本には「長所を伸ばすこと」より「短所を穴埋めすること」に力を注ぐ教育がいまだに根強く残っています。
平均的が大好きな日本人は、一部分が突出していることに違和感を抱いてしまいます。

小さなリスクなら、迷わずやればいい。

行動を起こすとき、リスクとリターンがつきものです。
リターンを考えるときはリスクを考えなければいけませんし、リスクを考えるときもリターンを考えないわけにはいきません。
複雑そうに見えるこの2つも、シンプルに考えればいいだけのことです。

夢を叶えるという欲求には、前提条件をクリアする必要がある。

人間には5段階の欲求があるといわれています。
心理学者マズローの「マズローの5段階欲求説」によると、人間には5種類の欲求があり、段階的になっているとされています。
具体的にその5段階の欲求とは、次のようなものになります。

本当の実力は、楽しんで身につけるもの。

「努力、辛抱、我慢、踏ん張り、耐える」
こうした言葉には悲しくも勇ましい様子が漂い、明るい印象がありません。
いかにも眉間にしわを寄せ、しかめ面でやっている姿が想像できます。

小さく始めて、後から大きく。

実力をつけるためには、基本に沿ってやることです。
基本を忘れていては、できることもできなくなります。
そんな大切な基本の1つに「小さく始めて、後から大きく」ということが挙げられます。

夢を書いた紙を壁に貼る。

習慣によって得られる影響には大きなものがあります。
無意識に体が動いてしまう習慣には、本人は気づいておらず、努力もしていないのに同じ動作を繰り返してしまいます。
そんな習慣は、できるだけ素晴らしいものであってほしいものです。

できないことも、立派な結果の1つ。

私は小さいころからエジソンが大好きで、彼の伝記は読み干してきました。
伝記には「~を発明した。~も発明した」としか書かれていませんが、一つ一つの発明の背景には膨大な失敗の量が隠れています。
1つの発明には、とんでもない量の失敗があり、そうしてようやくつかみ取った成功なのです。

諦めるから、夢が終わってしまう。

夢を果たせない一番の原因は「諦めてしまうこと」です。
諦めたときに、すべてが止まってしまいます。
どんなに実力があっても、目標が達成できずに諦めてしまえば、そこでThe Endになります。

子どもの成長は、親からどのような教育を受けるかに大きくかかっている。

才能を発揮できるか否かは「親が子に、どのような教育をしていくかで決まる」と言っても過言ではありません。
鳥籠のように保護された環境では、子どもは外へ出て、戦うことのできる強さを身につけることができません。
つまり、過保護の環境では、子どもは自由な行動ができないのです。

氷山の一角を出すために、大量の無駄を経験する。

「氷山の一角」という言葉があります。
「海に浮かぶ氷山の小さな頭は、山の頂上の部分でしかなく、水面下にはさらに大きな氷がある」という意味です。
わかりやすく言うと、以下のような図になります。

努力は才能ではない。
好きなことをやっていれば、自然と身につく。

世間では「努力」というのも1つの才能だといわれています。
自分の才能を信じ、日々努力を怠らず精進できるという姿勢も才能の1つだと言われますが、その真相はちょっと違います。
本当のところ、好きなことをテーマにしていれば、努力せずとも努力してしまうのが現実です。

お金のためにやっている人は、失敗する。

バッティングセンターに通う少年がいます。
バッティングセンターに通う人の共通点は、野球がうまいことです。
バッティングセンターでは、お金が必要です。

才能の最終体系は、人の役に立てること。

才能には、多種多様なジャンルがあります。
絵画・野球・音楽・作家・学問など、ジャンルそのものは幅広く多種多様で、共通点はありません。
しかし、どの才能をとってもそうなのですが、磨きに磨き上げたとき、いずれ人の役に立つようになります。

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