執筆者:水口貴博

大人の対応ができる人になる30の方法

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電話で「お世話になっております」と言っておきながら名前を伺うのは不自然。

電話で「お世話になっております」と言っておきながら名前を伺うのは不自然。 | 大人の対応ができる人になる30の方法

電話をかけた際、不自然なやりとりがあって首をかしげることがあります。

相手が電話に出て、こちらが名乗ると「お世話になっております」と言われます。

「○○さんはいらっしゃいますでしょうか」と聞くと「はい、少々お待ちください」となります。

ここまではいいのですが、気になるのはここからです。

「もう一度お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」という流れになることがあるのです。

あらためて考えると、この流れは不自然です。

「お世話になっております」と言っておきながら、もう一度名前を聞くのは違和感があります。

つまり、相手が誰なのかわかっていないまま「お世話になっております」と言っていたということです。

「お世話になっております」というセリフが嘘だったことがばれます。

お世話になっていると思っていないこともばれます。

しかも、相手に名前を2回名乗らせることとなり、余計な手間をかけることにもなります。

「さっき名乗ったではないか。同じことを2回も言わせないでくれ」と思うでしょう。

場合によっては失礼な印象を与えかねません。

決まり文句であることはわかっていても、電話の開始早々から嫌な空気が流れるのです。

この不自然な対応は、ぼうっとしながら電話に出たときによくあります。

しっかり耳を傾けていないと、相手の第一声を聞き逃します。

「お世話になっております」という挨拶言葉は、お世話になっている人に言うセリフです。

電話対応の定番フレーズですが、だからといって誰にでも言っていいわけではないのです。

受話器を取るときは、相手の第一声に集中すること

誰にでも「お世話になっております」と言わないことです。

電話が鳴って受話器を取れば、一般ルールから考えて、相手が名乗るのは十分わかっていることです。

しっかり耳を傾け、相手の第一声に集中します。

名前を聞き返すことがないよう、耳を澄まして聴覚に集中して、しっかり聞き取りましょう。

もともと耳が遠くて聴覚に自信がないなら、目をつぶりながら電話に出るのもありです。

視覚が遮断されることで聴覚が研ぎ澄まされ、聞き取りやすくなります。

相手の名前を聞き取り、お得意先だとわかれば、はきはきした声で「お世話になっております」と返します。

そうでなければ「お電話ありがとうございます」「お問い合わせありがとうございます」が無難でしょう。

相手の名前を聞き返すという失態もなくなるのです。

大人の対応ができる人になる方法(16)
  • 電話がかかって受話器を取れば、相手の第一声に集中して、名前を聞き返すことがないようする。
社交辞令を言うのはいい。
社交辞令ばかり言うのがいけない。

大人の対応ができる人になる30の方法

  1. 不機嫌になるところを笑顔で対応するとき、あなたは大人に成長する。
  2. 批判に批判で返すのは、子どもの対応。
    批判に感謝で返すのが、大人の対応。
  3. 「下手」「できない」「わからない」が言える大人は、かっこいい。
  4. 挨拶をして返してこない人にはどうするか。
  5. 同じことを2回言わされることになっても、文句を言わない。
  6. 大げさな表現に要注意。
    大げさな数字や言葉は使えば使うほど、話の信用が低下する。
  7. 法律に反してなくても、モラルに反することはしない。
  8. 多数決で決まったことに文句を言わない。
  9. 無益なアドバイスをもらっても、冷たいリアクションは控えておく。
  10. 断られたとき、捨てゼリフを吐かない。
    断られたときこそ、感じのいいセリフを心がけよう。
  11. 窓口の人だからといって、横柄な態度になっていないか。
  12. 下品な人には、上品に接するのが大人の対応。
  13. 集中している人には、できるだけ声をかけない。
    声をかけるなら、細心の注意を払う。
  14. うっかり言いすぎたときは、すぐ発言を撤回して謝る。
  15. お使いを頼んで違った商品を購入されても、腹を立ててはいけない。
  16. 電話で「お世話になっております」と言っておきながら名前を伺うのは不自然。
  17. 社交辞令を言うのはいい。
    社交辞令ばかり言うのがいけない。
  18. 「ゆっくり」を意識するだけでは不十分。
    スピードを調整できてこそ、大人。
  19. 品のある人とそうでない人の差は、食べ放題のとき現れる。
  20. 謝罪のときは、余計な言い訳をしないのが、大人の対応。
  21. 予約の間違いがあったとき、ぐだぐだ言わない。
    先にこちらから謝っておくのがスマート。
  22. 人の幸せは、素直に祝福するのが大人の対応。
    劣等感や嫉妬心があっても、余計なことは言わない。
  23. 「そうですね」の一言を省くと、返事がスマートになる。
  24. 大人は「まずい」「つまらない」を「合わない」に言い換える。
  25. 結露の水滴で濡れたテーブルに、腹を立てない。
  26. 「誰のおかげで」と心で思っても、口に出さないこと。
    恩着せがましい人は嫌われる。
  27. 警察官から職務質問で呼び止めても拒まない。
    「市民の義務」として素直に応じる。
  28. 段取りの悪いパーティーは、文句だけ言っても仕方ない。
    許される空気があるなら、できる範囲で協力する。
  29. 離婚報告をすると、みんな暗いリアクションを返す。
    明るい言葉をかけることもあっていい。
  30. 負けたときにかっこいいのは、笑顔で相手の勝利をたたえること。

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