執筆者:水口貴博

大人の対応ができる人になる30の方法

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同じことを2回言わされることになっても、文句を言わない。

同じことを2回言わされることになっても、文句を言わない。 | 大人の対応ができる人になる30の方法

用件があって市役所に電話をすることがあります。

ところが相手は担当ではなく、別の人に電話を替わることがあります。

「○○の件でご質問があるのですが」

「そうしましたら担当の者に変わりますので少々お待ちください」

「はい、お電話を替わりました。どのようなご用件でしょうか」

「さっきの人に言いましたが、聞いていないのですか」

こうしたやりとりがよくあるのです。

たしかにスムーズとは言いがたい対応です。

心の中では「何度同じことを言わせるんだ」と思うかもしれません。

せめて話した内容くらい引き継いでほしいと思うところでしょう。

だからといって腹を立てるほどのことでもありません。

ぶつぶつ文句を言うと、それだけ用件を伝えるのが遅くなり、話がややこしくなります。

電話先の相手も、心を持った1人の人間です。

引き継いだ電話を受けていきなり不満をぶつけられると、困惑します。

会話の雰囲気も悪くなり、用件を伝えてもぎこちない対応になってしまうこともあります。

こういうときは、文句を言わず、もう一度伝えましょう。

同じことを2回言うことになりますが、それでいいのです。

こちらに落ち度はなく不満はあるかもしれませんが、トラブルでも何でもありません。

心を大にして余裕のある対応を心がけようではありませんか。

同じことを2回繰り返すだけのことです。

同じことを2回言わされるくらいで腹を立てないことです。

初めて用件を伝えるつもりで、詳しく丁寧に話しましょう。

そうすれば、すぐ用件が伝わります。

会話の雰囲気もすっきりして、スムーズに対応してもらえます。

これは市役所のときに限りません。

お店の人に話すときも取引先に説明するときも、心がけることは同じです。

同じことを繰り返し話すことになっても、腹を立てず、初めて用件を伝えるつもりで詳しく丁寧に話しましょう。

「同じことを言わせないでくれ」と思ったときが正念場です。

たとえ3回目であっても、根気よく伝えることが大切です。

これが大人の対応です。

あなたの大人度が試される瞬間なのです。

大人の対応ができる人になる方法(5)
  • 同じことを2回言わされることになっても、文句を言わず、素直に繰り返す。
大げさな表現に要注意。
大げさな数字や言葉は使えば使うほど、話の信用が低下する。

大人の対応ができる人になる30の方法

  1. 不機嫌になるところを笑顔で対応するとき、あなたは大人に成長する。
  2. 批判に批判で返すのは、子どもの対応。
    批判に感謝で返すのが、大人の対応。
  3. 「下手」「できない」「わからない」が言える大人は、かっこいい。
  4. 挨拶をして返してこない人にはどうするか。
  5. 同じことを2回言わされることになっても、文句を言わない。
  6. 大げさな表現に要注意。
    大げさな数字や言葉は使えば使うほど、話の信用が低下する。
  7. 法律に反してなくても、モラルに反することはしない。
  8. 多数決で決まったことに文句を言わない。
  9. 無益なアドバイスをもらっても、冷たいリアクションは控えておく。
  10. 断られたとき、捨てゼリフを吐かない。
    断られたときこそ、感じのいいセリフを心がけよう。
  11. 窓口の人だからといって、横柄な態度になっていないか。
  12. 下品な人には、上品に接するのが大人の対応。
  13. 集中している人には、できるだけ声をかけない。
    声をかけるなら、細心の注意を払う。
  14. うっかり言いすぎたときは、すぐ発言を撤回して謝る。
  15. お使いを頼んで違った商品を購入されても、腹を立ててはいけない。
  16. 電話で「お世話になっております」と言っておきながら名前を伺うのは不自然。
  17. 社交辞令を言うのはいい。
    社交辞令ばかり言うのがいけない。
  18. 「ゆっくり」を意識するだけでは不十分。
    スピードを調整できてこそ、大人。
  19. 品のある人とそうでない人の差は、食べ放題のとき現れる。
  20. 謝罪のときは、余計な言い訳をしないのが、大人の対応。
  21. 予約の間違いがあったとき、ぐだぐだ言わない。
    先にこちらから謝っておくのがスマート。
  22. 人の幸せは、素直に祝福するのが大人の対応。
    劣等感や嫉妬心があっても、余計なことは言わない。
  23. 「そうですね」の一言を省くと、返事がスマートになる。
  24. 大人は「まずい」「つまらない」を「合わない」に言い換える。
  25. 結露の水滴で濡れたテーブルに、腹を立てない。
  26. 「誰のおかげで」と心で思っても、口に出さないこと。
    恩着せがましい人は嫌われる。
  27. 警察官から職務質問で呼び止めても拒まない。
    「市民の義務」として素直に応じる。
  28. 段取りの悪いパーティーは、文句だけ言っても仕方ない。
    許される空気があるなら、できる範囲で協力する。
  29. 離婚報告をすると、みんな暗いリアクションを返す。
    明るい言葉をかけることもあっていい。
  30. 負けたときにかっこいいのは、笑顔で相手の勝利をたたえること。

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